年末の日比谷公園
暇潰しネタ
銀行の用事で新橋に出た序、確認したいことがあって日比谷図書館に寄りました。用事が済んで銀座に抜けようと思ったら公園内が騒がしく工事中、アチコチが通り抜け禁止になっています。
仕方ないので松本楼の前を通って迂回すると、楼の向かいにあるイロハモミジの紅葉が見事でした。裏のイチョウや植え込みのツワブキの黄色とのコントラストが映えています。
ここは今の時期が一番良いんだ。平日の午後、時間が止まったような錯覚に陥ります。
日比谷公園といえば日比谷公会堂。ついこの間までロシア音楽が大々的に響いていて、妙な人気だったようですね。偉い批評家先生達が犇いていたようで、普段は海外来日組しか聴かないような輩が日経の音楽評なんぞに書いてましたもん。“日比谷公会堂をコンサート会場として復活すべし!”なんてアホなことを騒いでいる若造批評家がね。
私も日比谷公会堂には随分お世話になりましたよ。結婚前に今の家内を初めて音楽会に誘ったのも日比谷でしたし。ライプチヒの連中によるマタイ受難曲。それとなく仄めかした積りだったけど、まるで気が付かなかったみたい。
ということは、1970年代の終わり頃まで、日比谷公会堂は現役の演奏会場だったわけ。今は年末調整説明会とか、○○労働組合決起集会とか、○○株式会社入社式しかやってないんでしょうけど。
あのホールを朽ちさせるも再生させるも勝手ですが、倉庫に眠っているはずの演奏会に関する膨大にして貴重な資料、何とか一般に公開して貰えないですかね。日本フィルの第1回定期演奏会プログラムなぞ、閲覧させて欲しいなぁ。
そんなことを考えながら噴水の前に差し掛かったら、足場が組まれ、巨大な三角錐が立ち上がっていました。東京ファンタジア、とか何とか書いてあったかな。何でも今日から元旦まで、日比谷公園はお祭り騒ぎになるみたいですよ。
折角の静かな都心の公園。その雰囲気も、当分はぶち壊しになります。
カラスもシジュウカラもムクドリもヒヨドリもメジロもスズメも、うるさくて寝られんだろうが・・・。
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