カヤツリグサ

これも秋に目立つ植物です。雑草と呼んでも差し支えないほど都会でも普通に見ることが出来ますね。
以前に取り上げたイネ科のエノコログサ、オヒシバ、メヒシバと同じ単子葉の被子植物ですが、これはカヤツリグサ科に分類されています。
都会では道端よりも空き地に多く生えているような気がしますが、どうでしょうか。
これを見つけたら、まず茎に触れて下さい。指の感触で茎が三角形になっていることが判るはず。
この茎を二人で半分づつ裂いて行くと四角の枡型が出来ます。この形が蚊帳にソックリなので、「蚊帳吊草」と呼ぶんですね。「枡草」という別名もあります。
子供の頃は友達と蚊帳吊遊びをして、“蚊帳が吊れたぁ~”などと無邪気に遊んだり、上手くいったら二人は仲良しなどという占いもありましたよね。
こんな話、歳がバレますな。
現代では「蚊帳」そのものが無くなってしまいましたし、都会では「蚊」自体が少なくなりましたものね。私なんか歳の所為もあるだろうけれど、今年の夏は一度も蚊に喰われなかったぞ。
尤も「本所に蚊が無くなれば大晦日」という川柳もありますから、まだ油断は出来ませんが。
おっと、カヤツリグサの話でした。
このカヤツリグサも学問的には色々な種類があるそうです。コゴメカヤツリ、ヒメガヤツリ、チャガヤツリ・・・・・etc。
ま、それは専門家に任せておいて、素人は蚊帳吊占いで遊びましょう。
(どの種類でも占い遊びはできるそうですよ)
学名は Cyperus microiria キペルス・ミクロイリア。キペルスの意味は良く判りませんが、古代エジプトの紙・パピルスもこの属でしたよね、確か。
種名のミクロイリアは「小さいイリア」。イリアはこの仲間に昔使われていた属名なんだそうです。
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