6月のマエストロサロン

昨日は遂に締め出し、という事態になってしまいました。施錠してあるのは当然ながら、内側からチェーンが掛けてあって入れません。子供の携帯電話に連絡を取って、やっと入れて貰えました。
“不良中年(老年)夫婦のお帰りであるぞぉ~”

要するに、昨日はマエストロサロンが終わった後、国際フォーラムで夕食を摂ったんです。司会の新井さん他4名。
肴はオーケストラ裏話ですから、“へぇーッ” “ウッそぉ~”ということで、ついつい時間が経つのを忘れてしまったというわけ。
話の内容はここで明かすわけには行きません。ここでなくとも、硬く口を閉ざしてしまいますから、安心して下さい。

ということで、昨日は第84回マエストロサロンでした。マエストロはウィーンの巨匠マルティン・ジークハルト Martin Sieghart さん。サロンの様子は音声が間もなくネットに流れるでしょう。もうオンされているかも。

ジークハルト氏は2度目ですね。前回のシューベルトが好評で再登場になったそうです。真にもって紳士です。物静かで、魅力がある。
現在はオランダのアーネム・フィルと、2004年に創設されたばかりのスピリッツ・オブ・ヨーロッパ室内管弦楽団の首席指揮者を務めておられる由。

今回の通訳は岡本和子さん。前回も同じでしたが、マエストロが完璧なドイツ語、と絶賛されるだけあって、素晴らしい仕事振りでした。
音楽にも造詣が深いだけでなく、マエストロのかなり長い話も、即座に判り易く纏め、要旨を的確に訳されていく頭脳は驚嘆の一言。聴講されている方の中に同業者の顔があったのは、恐らくこの仕事に携わっている人たちの中でも一目置かれている存在なのでしょうか。

マエストロは常に室内オケと大編成オケとに同時進行で携わってきているので、その辺を質問しました。マエストロの解答、我々聴衆にも共通することですね。今度の定期でシッカリと耳の垢を落としましょうか。

今回の定期、ティンパニと対抗配置にも注目。ただしピリオド系の演奏には距離を置いているマエストロですから、変なモーツァルトやベートーヴェンにはならんでしょう。

会場にはCDが何点か用意されていました。終了してからも盛り上がっていまして、私も上記室内管弦楽団のモーツァルト2枚組SACDを買ってしまいましたわ。サインを貰った上に、握手までしてきましたよ。ダンケ・シェーン。

そういう流れで、“チョッと寄って行きましょうよ”となった次第。

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