スクロヴァチェフスキの周辺
昨日の芸術劇場でS氏にお会いしました。ミスターSじゃなくて、ドイツ語研究者のS氏です。
先日某音楽ジャーナリストを介して御高説を拝聴しましたので、その話題をそれとなく持ち出しました。
読売日響のプログラム、ベートーヴェンの大フーガにも書かれていましたが、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲を演奏してきたシュパンツィヒのこと。その発音についてであります。
氏によれば、Schppanzigh を日本ではシュパンツィヒと表記するが、これは如何なものか。シュパンツィヒでは Spanzich か Spanzig と綴ると思われてしまう。ドイツではシュパンツィヒでは通ぜず、「シュッパンツィク」と表記したほうが正しい。いつまでも誤った表記を続けるのは問題があろう。
というのですね。
この話をしたら流石に恐縮され、自分の意図は出来るだけ正確な表記をお願いしたいだけなんです。ということでした。
別の話。
昨日は、東京国際フォーラムでマエストロサロンが開催されていました。本来なら参加するのですが、スクロヴァチェフスキをパスするわけにはいかず、欠席しました。
こちらは読響のチケットのない家内が一人で出掛けましたヨ。
コンサートから帰っても家内は未だ帰っていません。10時過ぎに顔を出したので聞いてみると、サロンの常連さんと司会の新井さんとで食事をしてきた、とのこと。
“うちの旦那は読響に行ってるんですよ。あんなのほっておいて楽しくやりましょう”
“へぇー、ところで読響は何をやってるんですか?”と司会氏。
“スクロヴァチェフスキだそうですよ”
“ウワー! いいなぁ、聴きたいなぁ”
という会話になったようで、ミスターSがライヴァル・オケのメンバーからも注目され、話題になっているということの一事例であります。
“マエストロ・尾高はどうだった?”
“面白かったよ~。みんなのリクエストでまたあの話してくれて、大爆笑だった。”
“あ、山田一雄さんの話ね。”
ということで、知らない人は日本フィルのウェブサイトを見てください。スクロヴァチェフスキも山田一雄も素晴らしいマエストロです。もちろん尾高忠さんも。
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