秋葉の日
先月だったか先々月だったか、ヘッド・フォンが崩壊してしまった。10年くらい使っていたスタックス。ひっきりなしに使っていたので金属疲労を起こしたのだろう、頭に掛かるブリッジが割れてしまったのだ。
修理に出そうかと思ったけれど、いい加減使ってきたし、他にも具合が悪い所があるので、思い切って買い換えることにする。少しグレードも上げたい。
ということで、今日は秋葉原のストーンサークルに行く積り。他にも掃除機だの何だのと買い物があるから、家内の車で出掛けることで合意。
何気なくカレンダーを見たら、今日は12月17日じゃないか。昨日と一昨日は秋葉さまのお祭だったはず。文献で確かめたら間違いない。
遠州(今は静岡県)の秋葉山にある秋葉神社は火難よけの信仰で知られていて、毎年12月15,16日がその火祭である。火伏せの神、と言う。
江戸は度々大火に見舞われたから火事には敏感で、秋葉信仰も盛んで、あちこちに分社があったらしい。その最大のものが現在の秋葉原の地にあった。だからこの辺は「秋葉が原」と呼ばれていたのであ~る。エッヘン。
秋葉原は従って「アキバハラ」と読むのが正解であって、「アキハバラ」は誤りだ。ところが最近はどこでどう間違ったのか、「アキバ系」などという種族が誕生して、本来のアキバに回帰しつつある。慶賀に堪えない。
という訳であるからして、秋葉原に出掛けるのは12月中頃がベストなのである。序でといっては失礼だけれど、火難避けもお願いしてこよう。
話は180度変わるけれど、昨日「読響コミュニティ」の二つのシリーズを締め括った。肩の荷が下りた気がする。
ということで、次に如何なるトピックを書こうか考えていて、「ディスクに聴く読響」というのはどうかと思う。読響のディスクで真っ先に思い浮かぶのは近衛秀麿が振った4枚物だ。学研がマエストロの晩年にスタジオで録音したステレオ盤。
従兄弟に頂いたものがあったのを思い出して、何とか音に出して見た。ドヴォルザークの「新世界より」。いいなぁ、味があるなぁ。1968年の読響も決して下手じゃぁない。改めてブックレットを読む。我々が大切にしなければいけないのは、こういう貴重な音源である。
アッ、と思い立って音楽カレンダーを見ると、この日(12月16日)は「新世界より」が世界初演された日だ。
そして何と、これを書いている今日、12月17日はシューベルトの「未完成」交響曲が世界初演された日でもあ~る。
近衛=読響セットにはシッカリ「未完成」もある。これですよこれ。別に記念日マニアではないけれど、偶然と言えば偶然。秋葉が原にドライブするにはまだ時間がある。早速「未完成」を聴きましょか。
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