ぺネロープ賞の結果

今日と明日、いよいよニューマーケットのクレイヴァン・ミーティングが開催されます。
今年は英仏のパターン・レースは全て結果だけでも書いておこうと思っていますが、シーズンが始まると次から次に様々なレースが行われて慌しいものです。
実は一昨日の月曜日にサン=クルー競馬場で行われたぺネロープ賞(GⅢ、3歳牝、2100メートル)も報告を怠っていました。遅れ馳せながら簡単に記しておきます。
ぺネロープ Penelope は、言うまでもなくギリシャ神話に登場する貞淑な妻の代表ですが、レース名となっているのは神話じゃなく競走馬の名前。しかし名前が名前だけにぺネロープという牝馬はフランス競馬史上にも何頭かいて、どのぺネロープが対象なのか良く判らないようですね。
1905年創設、最初はメゾン=ラフィット競馬場のレースでした。
距離から想像できるように、フランス・オークス(ディアーヌ賞)のトライアル。本番はシャンティーの右回りですが、こちらは左回り。
その所為かどうかは判りませんが、ぺネロープ/オークスのダブルを達成した馬はあまり見当たりません。
記憶に新しいところでも1976年のポーニーズ Pawneese くらいなもの。尤もポーニーズはフランスだけでなくイギリスのオークスも勝ちましたから、格が桁違いだったんでしょう。
さて今年は6頭立て。1番人気(8対5)に支持されたプルーマニア Plumania は出走馬中唯1頭の今期初戦。休み明けの不利を考えても人気があったのは、去年のマルセル・ブーサック賞4着という実績故でしょうね。
他では2戦無敗のセリメーヌ Celimene 、3戦無敗のヴィラ・モリトー Villa Molitor が注目。
レースはパスキエ騎乗のヴィラ・モリトーの逃げで始まり、最後は人気の2頭が抜け出しましたが、使われている強み、セリメーヌが2着プルーマニアに1馬身半差を付けて優勝。3着に同じく1馬身半でヴィラ・モリトーが逃げ粘りました。ま、順当な結果ですが、クラシックを賑わせるメンバーになるかどうか。
勝馬の調教師はカーラー・レルナー Carlor Lerner という人、騎手はヤーン・レルナー Yarn Lerner とありますから親子なのでしょうか。詳しいことは調べていません。レルナー調教師にとってはぺネロープ賞2勝目(前回は2000年のヴォルヴォレタ Volvoreta)。
ということで、明日と明後日はニューマーケット・レポートです。

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