N響・第1657回定期の放送
アンドレアス・ルートヴィヒ・プリヴィン指揮のN響、10月の最終回は10月28日にサントリーホールで行われたB定期です。なに、アンドレ・プレヴィンのことですがね、ドイツ人ですから本名は上記の通りです。
誕生日は知りませんが、1929年生まれですから今年80歳。6歳年上のスクロヴァチェフスキ翁と比べると、年齢よりは老けた感じがします。
これは書くことがほとんどないコンサートでした。N響のB定期と言えば、かつてはマニア向けの凝ったプログラムが好評だったシリーズです。私も随分通いましたっけ。
それが昨今は酷いことになっていますね。この回だってオール・モーツァルト、しかも交響曲の38番、39番、40番ですから。
別にモーツァルトが悪いというのではなく、N響がこんなプログラムばかり組むことが問題。ファンのクラシック離れに拍車を掛けるだけじゃないでしょうか。それでも客席は大賑わいと言う所が引っ掛かります。
書くこともないので、繰り返しのことにでも触れておきましょうか。
基本は、アレグロ楽章の提示部だけ繰り返す姿勢。
第38番は第1楽章と第3楽章の提示部のみ実行。第39番は第1・4楽章の提示部と第2楽章の前半のみ。第40番は第1・4楽章の提示部だけ実行。
メヌエット楽章は、もちろん普通の繰り返し。
弦楽器の編成は10-10-6-4-2で統一。第1と第2ヴァイオリンが同数なのが特徴。
ホルンは木管楽器群と考えて木管2列目左側。トランペットとティンパ二は右奥でコントラバスの後ろに配置。
珍しく40番はクラリネット無し版を使っていました。このスコアは手に入れるのが難しく、新しいベーレンライターは全集版を全て購入しないと入手できない仕組みです。
と思っていたら、今月のヘフリッヒ社の新刊広告にクラリネット無し版の単独販売が出ていました。長い間の不満がこれで解消します。
ヘフリッヒにブラヴォ~~~、としておきましょう。
全部聴き通すのに苦労した放送。ナマで聴けば少しはマシなんでしょうか。
私にとっては、モーツァルトという仮面を被った退屈。
最近のコメント