ハナニラ

いつの間にかハナニラが満開になっています。これも例年より早いような気がしますが、どうなんでしょう。

私が子供の頃、この花はほとんど見なかったと思います。その通り、これはアルゼンチン産の園芸植物。繁殖力が余程強いと見えて、あっという間に増えて彼方此方で雑草化しているのが現状でしょう。
プランターで育てている家庭もありますが、庭一面がハナニラ状態のお宅もよく見かけますし、逃げ出して電柱の根元から生えている場所もあります。

チョッと古い野草図鑑には載っていませんから、私が名前を知ったのは比較的最近のことです。子供向けの学習百科だったでしょうか、園芸植物図鑑だったでしょうか。

和名の由来は、独特の韮に似た強い香から。餃子に入れる、あの韮(ニラ)ですよ。人によっては臭いと感ずるかも知れませんし、良い香と楽しむ人もあるでしょう。それがこの花の好き嫌いの分かれ目でしょうか。
庭一面ハナニラという家の傍を通っただけでこの花の存在がわかることもあります。

今年は特にハナニラが多いように思いますが、よく見ると白花のものと薄紫のものがあります。モノによってはかなり紫が濃いものも見掛けます。
これが別種なのか単なるヴァリアントなのかは、素人には判りません。少なくとも葉の形は全く同じように思えます。
私の散歩コースで、白花群落と薄紫群落が接して棲み分けている場所がありますから、あるいはDNAが多少異なるグループがあるのかも知れませんね。
いずれ専門家の解説が見つかるかもしれません。

学名は混乱していて、少し前の資料では Brodiaea uniflora ブロディァエア・ウニフロラ となっていましたが、最も新しい図鑑類では学名が変更され、Ipheion uniflorum イフェイオン・ウニフロルム と表記されています。
種名は「一つ花の」という意味でしょう。1本の茎には一つの花しか付かない特徴を捉えたもの。
旧と新の種名が多少違うのは、学名の性が異なるからでしょうね。

 

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