ファーブル昆虫記
暇潰しネタ
ファーブルを暇潰しにしてしまっては申し訳ないけれど、他に分類のし様もないので。
暇潰しというより、暇がなくて今日になってしまいました。先週の月曜から水曜まで(22日~24日)、BSハイビジョンでファーブル昆虫記の放送がありました。1時間半の番組が3本。
月曜は読響定期、火曜はマエストロサロンに出かけたため、ハードディスクに録画しておいたのです。水曜日は放送中に見たけれど、残りは週末、それも何とか合間を縫って見終わりました。
よく出来てましたね。ファーブルその人の紹介と、彼が研究・観察した昆虫たちの追体験で構成。出演はフランス文学者の奥本大三郎氏と昆虫写真家の海野和男氏。フランスに飛んだ奥本氏と、小諸で昆虫の生態を撮影する海野氏。
小諸では二人揃って昆虫採集をしたり、セミやイナゴを食する場面も。
紀行モノというと、女優が登場して旅先の料理を頬張り、“おいひい~”なんぞ言わせるのが主流みたいだけれど、昆虫爺二人がアホみたいに虫を見つけてはニンマリしている画は本物です。テレビ番組はこうでなくちゃ。
それにしてもファーブルは偉い。昆虫記は子供の頃に岩波文庫で読んだけれど、あくまでも昆虫の生態観察記としてしか認識できませんでしたね。
ここには思想があり、哲学がある。だからこそ大杉栄が日本初翻訳に挑んだんでしょ。もう一度読みたくなりました。
奥本氏は全巻の完訳に取組んでいる最中。ファーブルの原書は全10巻だけれど、奥本版完訳は全20巻になる由。息子に話したら、既に第1巻だけは買ってある、ということで借りて読み始めたところ。
“1冊2000円なんで、高くて後が続かない”と息子が言うから、いいよ後は出すから、残り全部注文しておいてよ。
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