白鳥の詩

自然ネタ

昨日、セミの日記を閉じました。
今日は午前中こそ雲が多目だったものの、午後からは良く晴れ、一年に何日もないというほど快適な一日でした。特に用事もなく、午前と午後の二度も散歩してしまいました。散歩の梯子なんてあまりしたことありません。

と言っても家の近くをうろついただけです。午前は蘇峰公園。帰りに翁屋で和菓子、パン屋に寄って昼用に軽食を調達。
午後は品川区民公園をぐるり一周。水族館に来た人達も、気候に誘われて公園を散策している様子。みな、漫ろ歩き。

見たチョウは、クロアゲハ、モンシロチョウ、キチョウ、ツマグロヒョウモン、ヤマトシジミ、ウラナミシジミ、ムラサキシジミ、イチモンジセセリ、チャバネセセリ。ま、普通ですね。
このところ四谷界隈で見られなかったクロアゲハを蘇峰で見たのと、区民公園の萩の花にヤマト、ウラナミが群れていたこと、この萩にチャバネセセリも来ていたのが収穫でしょうか。

そのセセリの中に、もしやコチャバネセセリでは、と思われる個体を見たのですが、ハッキリしません。後翅裏面しか見えず、白斑がほとんど見えなかったので、もしや、と思っただけ。
図鑑で確かめると、コチャバネセセリは、普通は2化。第2化は8月から9月、とあるので、チャバネセセリのボロ個体だっただけかも知れません。
ただ、コチャバネセセリは、東京地方では第3化もある、と書かれているので、可能性は否定できません。この辺になると、採集して標本にでもしない限りは断定できませんね。

セセリチョウには別れを告げ、区民公園のハーブ園に差し掛かった辺りで、ジー、という低いモーター音のようなものが聞こえてきます。やや、生き残りのセミか・・・。

声を頼りに、盛り土をして無理に造成した雑木林に踏み込むと、アブラゼミが1頭、コナラの幹にしがみ付くようにして鳴いています。最後の足掻きのよう。そっと近づいても逃げる気配はありません。紛うことなきアブラゼミ♂。時計を見ると、午後2時半のこと。

飛んで逃げるだけの体力が残っていないのでしょう。本能の命ずるがままに腹を震わせているだけ。最後のアブラゼミの詩は、感動的ですらありました。

ということで、セミ日記は閉じましたが、今日の自然ネタは番外編。秋色濃い午後、名残のセミに敬意を捧げます。

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