ホトトギス

ホトトギス(杜鵑)と言っても鳥の名前じゃありません。ユリ科の植物ですね。区別するためか、植物の方は「杜鵑草」と「草」の一字を加えて書くようです。

公園や家庭の庭など都内にもたくさんあって、丁度今が満開、独特の美しい花を楽しませてくれています。
紫の小さな斑点がたくさんあって、これが鳥のホトトギスの胸の斑点に良く似ているから命名された由。敢えて異論は唱えません。

本来は山に自生しているものですが、独特な色と形に人気があって、観賞用に庭などに植えられているのだろうと想像します。

晩秋に咲き始め、寒波の襲来によってドライフラワー状態で冬を越す花も毎年見かけますが、これなども本来は都会に生える植物ではないことを証明しているような気がします。

ホトトギスは、恐らく都会ではルリタテハの食草になっているはず。
その昔、拙宅にも僅かながら庭があって、そこに植えていた山百合でルリタテハの幼虫を見付けたことがあります。昔からの庭が壊滅状態の現在、ユリに替ってルリタテハを守っているのがホトトギスでしょう。その意味でも大切にしたい名花ですね。

学名は Tricyrtis hirta トリキルティス・ヒルタ。種名のヒルタは、「短い剛毛がある」という意味だそうな。
属名トリキルティスはハッキリしたことは不明ですが、「3つのせむし」という意味だという説があります。「せむし」はウッカリ使えない言葉ですが、恐らく独特な形をした雌蕊に由来するのではないでしょうか。
ホトトギスの雌蕊は三つに分裂していて、その一つ一つの形が「せむし」、またはせむしが持ち歩く杖の形状に似ていなくもありません。

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