新日本フィルの第9、初日

今日は思わぬ所からチケットが回ってきて、新日本フィルの第9演奏会をサントリーホールで聴いてきました。

大崎電気クリスマスコンサート
新日本フィルハーモニー交響楽団
2006年「第9」特別演奏会
シチェドリン/ベートーヴェンの第9交響曲のための前奏曲
ベートーヴェン/交響曲第9番
指揮/広上淳一
ソプラノ/大隈智佳子、アルト/黒木香保里、テノール/佐野成宏、バス/堀内康雄
合唱/栗友会合唱団
コンサートマスター/西江辰郎

この同じメンバーによる演奏会は、23日にオーチャードホール、27日にすみだトリフォニーホールでも行われ、私は27日にも聴きに行くことになっています。
ですから、今日はその予習のような具合になりました。
詳しい感想は27日に譲るとして、今日は簡単に。

シチェドリンは今日が正真正銘の日本初演でした。これが終わってベートーヴェンに引き継がれる。そういう曲です。ただし間に休憩が入りましたので、シチェドリンの意図は必ずしも完全には伝わらなかったでしょう。

第9は、ズバリ、極めてオーソドックス。ベーレンライター新版などは使わず、昔ながらのブライトコプフ版でしょう。
広上は小細工など一切しません。むしろ物足りないくらい。
ソリストは第2楽章と第3楽章の間で入れました。
フィナーレ、歓喜の主題が入ってくる所で、それまで使用していた指揮棒を置きます。それからは棒なし。
即ち、歓喜に至るまでは指揮棒で振るのですが、歓喜以降は体全体で指揮します。
そして声による表現力の素晴らしさ。ソロはもちろん粒が揃っていますし、合唱も広上の繊細、かつダイナミックな指示に見事に応えていましたね。ヤッパリ第9は凄い。

いかにもベートーヴェンを聴いた、という満足感が快い演奏です。23日、27日もお楽しみに。

 

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