黄金の冬

昨日は冷たい雨が降り、身も心も縮み上がっていました。
今日は一転、太陽も戻り、室内では暑いくらいです。

日記を書いたりパソコンを整理したりで、多少前頭葉を使ったものとみえます。疲れを解すのと、もしや、という気持ちもあって、例の如く蘇峰公園を散歩。

ここにはイロハカエデが多く、光の当たり具合では“燃え立つような”としか形容のしようがないほどに紅葉しております。
風が無くとも木々は葉を落とし、目の前に落ち葉の雨が降っています。小路はイチョウの落葉で黄色の絨毯を敷き詰めたよう。そこに真っ赤なカエデを鏤めた様は、抽象絵画ですね。

英語で秋を Fall とはよく言ったもの。今日は正にフォールの盛りです。

陽だまりが暖かいせいでしょう、ハエやハナアブも活発に飛んでいますし、ツマグロオオヨコバイが盛んに飛びます。
クサカゲロウも赤い目を屡させて触角を振り回しています。

と・・・。いたいた。予想通り、ムラサキシジミですヨ。
木々の下草に生えている笹の葉で日向ぼっこをしています。先日見たときとは違って、翅を全開し、冬の太陽を全身に浴びています。ときどき飛び立ってはムクノキでしょうか、樹上で休み、暫くしてまた笹の葉に降り立ちます。

まるでビロードを連想させるようなムラサキが、今日は完全開帳ですから丸見えです。
折角デジカメを忘れないように、と忠告頂いたのに忘れました。

でもね。でもね。それで良いんですよ。初冬の黄金の日々を楽しんでいるのは彼らとて同じ。カメラを近づけて驚かせたくはないのです。

どうも数頭いるようで、彼方此方でチラチラとムラサキが踊っています。

東京の冬。素晴らしい冬。こんな快適な冬を持っているのは東京が日本一、いや世界一じゃないでしょうかねェ。

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