音楽茶話会 Vol.17

後先になりますが、これを書いておきましょう。

今日(12月9日)は音楽茶話会に参加してきました。私としても初めて書く話題ですから、少し解説。

切っ掛けは日本フィルのマエストロサロンです。ここで毎回司会をされている新井豊治さんはヴィオリストですが、私はほぼ毎回出席しておりますので、その内に顔を知られるようになりました。“あ、毎回来るお客さんだな”という具合。私はいつも家内と行きますので、夫婦ずれということでも目だったのかも知れませんね。

私はまた室内楽の会にもよく出掛けておりまして、そういう会でも何度か新井さんに遭遇したことがありました。彼も室内楽が好きで、もちろん自身でも弾かれますし、仲間のコンサートなどにも出掛けております。

あるマエストロサロンの会で、新井さんから“○○さん、私的に小さな演奏会をやっているんですが、よろしかったらいらっしゃいませんか”と、お誘いを受けたのが「音楽茶話会」です。

オーケストラとは直接の関係はなく、新井さんと親しい方々が音楽を肴にワインを飲もう、ということでスタートした会だそうです。一度長い中断があり、久し振りに再開して間もない頃だったようです。

私共も暇でしたから(失礼)、二人で出掛けたのが始まり。会場は何度か変わりましたが、ここ数年は西麻布の「青少年音楽協会」に定着しています。
今日はその第17回、歴史と伝統が生まれつつあります。

会は新井さんの司会、というか音楽に関する様々なテーマによるお話が中心。もちろんテーマに沿った演奏もあります。
音楽は会によっていろいろですが、弦楽四重奏あり、ピアノが入ることも、歌が聴けることもあります。

途中に休憩がありますが、ワインとチーズが名物です。私はお酒に疎いので詳しい事は判りませんが、毎回かなりのブツが飲めるようで、これが目当てで来られる方も多いのです。

会場の青少年音楽協会は、名前からは体育館のような施設を想像されるかもしれませんが、かつてエロイーズ・カニングハムさんがお住まいになっていたお宅です。
カニングハムさんといってもご存じない方もありましょうが、日本の音楽界にとっては大切な恩人の一人です。故岩城宏之氏も彼女のもとから育っているのです。
詳しいことは下重暁子さんの著作「エロイーズ・カニングハムの家」(白水社)をお読みください。

個人のお宅ですが建築としても有名な場所で、音楽に一生を捧げた方の自宅だけあって、音響は最高です。
いわば理想的なサロンなのです。ピアノもベーゼンドルファーの小型のものが常設されていて、これも素敵な聴きものです。

ということで、今日は弦楽四重奏の会。前半はモーツァルトの「プロシャ王セット」第1番K575。メンバーは日本フィルの方々、チェロは先般同オケを定年退職された高木さん。彼の柔らかく、素敵な音色に再会できて素晴らしい刻を過ごせました。高木さんも嬉しそう。

後半は肩の凝らない歌をクァルテットにアレンジしたものが続き、最後は茶話会の常連さんでもあり、芸大の声楽科を卒業されたアルトさんが本当の歌を披露されました。

アンコールとして、参加された方全員で賛美歌109番を合唱、なに、「清しこの夜」ですよ。

私はカラオケなどは死んでもやりませんが、これはナマオケですから話は別。気持ち良く歌って帰って来ました。

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