五輪閉幕とシェーンベルク

8月12日の日曜日の夜、ロンドン・オリンピックの閉会式が行われましたが、それに先立って行われたプロムスはこれでした。

≪Prom 41≫
シェーンベルク/グレの歌
 管弦楽/BBC交響楽団
 指揮/ユッカ=ペッカ・サラステ
 ソプラノ/アンゲラ・デノケ
 メゾ・ソプラノ/カタリーナ・カルネウス
 テノール/サイモン・オニール(ヴァルデマール王)、ジェフリー・ロイド=ロバーツ
 バス・バリトン/ニール・デイヴィス
 語り手/ヴォルフガング・シェーネ
 合唱/BBCシンガース、BBCシンフォニー・コーラス、クラウチ・エンド・フェスティヴァル・コーラス、ニュー・ロンドン室内合唱団

開会式はベートーヴェンの第9でしたが、一転してフィナーレはシェーンベルクですよ。これ聴いてから五輪に出掛けた人いるんですかね。
日曜日ということで声楽を含む大作が取り上げられる習慣ですが、それにしても今年のプロムスは連日のように大物がびます。この3日間だってエルガー「使徒たち」、ベルリオーズ/レクイエム、それにこれですからな。ネットで聴くのは厳しい感もあります。

本来はビエロフラーヴェクが指揮すると発表されていましたが、最終的には降板してサラステがピンチヒッターを受け入れたようです。それにしてもこういう作品の代役って凄くない?
先ずそれに驚きました。

御存知のように3部分から構成されていますが、今回はいわゆる休憩はありません。と言ってもぶっ続けで演奏されるわけではなく、各部の間にはチューニングもありましたし、拍手の入る小休止はありました。
前半2部ではソリストはヴァルデマール王(オニール)、トーヴェ(デノケ)、山鳩(カルネウス)の3人だけですから、第2部が終わったところで残り3人が拍手に迎えられて入場してくるスタイル。
主役の3人、オニールはニュー・ジーランド人、デノケがドイツ人、カルネウスはスウェーデン人という国際的なキャストは、やはり五輪を意識した人選なんでしょうか。デノケは今回がプロムス・デビューの由。

通して1時間40分掛かりますから、私のようにヘッドフォンで聴くのは相当に疲れました。第1部が終わったところで休憩し、タップリ休養してから後半を聴くのがお勧めです。
Iプレイヤーを途中で止めると、次にスタートした時には停止した場所から再スタートしますから便利ですね。

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