ムラサキシジミ

昨日は暖かかったのですが、やや風がありました。今日は風は止みましたが、少し寒かったですね。

それでも昼時には良く晴れて穏やかだったので、品川区民公園を一回りしてきました。

東京の紅葉は今が見頃でしょう。高いお金を払って紅葉狩りの名所に行くまでもない。
それにツワブキが綺麗で、この公園にはかなりの株が植わっていますので、デジカメを向けている人も多く見られました。

チョウの姿はさすがにありません。目立つのは鳥ばかりでした。
ここは海に面しているので、いわゆる都鳥、ユリカモメが大群で舞っています。他では冬の鳥が増えてきました。
代表はメジロ。「目白押し」の語源にもなったくらい、昔は群れていたようですが、今日は数十羽が団体行動していましたね。最近確実に個体が増えているような気がします。

シジュウカラも目立ちました。落葉が堆積している林床で餌を探しているのですが、木の実でしょうか、越冬中の昆虫でしょうか。群れに混じって1頭だけ赤っぽい個体がいます。そう、ヤマガラですね。ヤマガラを見るのは比較的珍しいことなので、得をした気分であります。

帰り際に、まだ葉を残しているコブシの樹上をサッと舞い上がって消えたものがいます。明らかに鱗翅類です。逆光で目に入ったので見難かったのですが、大きさとスピードからして蛾ではありません。明らかにシジミチョウの1種です。

今の季節、見かけた位置、これまでの経験から判断して、ムラサキシジミに違いありません。断定する自信はありませんが、それ以外には考えられませんね。

ムラサキシジミはかつてこの公園でも何度か目撃したこともありますし、成虫で越冬するチョウですから、今いても不思議ではありません。

「越冬前あるいは越冬後の成虫は晩秋や早春に翅を水平に開いて葉上で日光浴をすることが多いが、この習性は越冬中でも温暖な日には見ることができる」、とは生態図鑑の解説。今日はそういう温暖な一日でした。

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