渡邉暁雄と日本フィル

日本フィルから手紙が来ました。CD発送遅延のお詫びとお願い、と題されたもので、11月28日に発売予告されていた「渡邉暁雄と日本フィル」CD全集が遅れているという案内です。

先行予約していたのですが、まだ来ないな、と思っている矢先でした。何でも日本フィルには納品されたようですが、一部ジャケットの収録会場の表記に誤りがあった由。
代品発注等の関係で、12月6日から発送開始されるということで、来週の今頃は手元に届いているでしょう。

当初は25枚組ということでしたが、モーツァルトのピアノ協奏曲(田村宏)とサン=サーンスのヴァイオリン協奏曲(石井志都子)の演奏と録音状態が素晴らしいので、サービス盤として追加されているそうです。

文面によれば、創立20周年記念名曲コンサートで演奏されたシベリウスの第2交響曲が熱狂的反響を呼んだものだそうです。しかしながら第1楽章に大きなノイズがあり、これまでCD化を断念してきた音源だったそうですが、今回ノイズを低減させることに成功し、陽の目を見ることになったということ。
このときのアンコール、フィンランディアではマエストロの肉声コメントも収録してあるそうな。

チラシが同封されていて、収録曲と演奏データが全て表記されています。この中にバルトークの舞踏組曲があるのですが、これは1965年2月12日の定期、私が初めて本格的なオーケストラ・コンサートを聴いた、正にその日の収録です。いわば私自身にとっても現在のコンサート・ライフの原点でもあります。
これが聴けるだけでも、このセットを購入する意義があります。

渡邉暁雄/日本フィルは、私の「音楽趣味」を育ててくれた恩人であり、その恩返しの積りで、現在でも永永と日本フィル定期会員を続けています。
このオーケストラは、このようなアーカイヴ発掘に熱心であり、来年は50周年記念誌も発刊する予定です。こちらがやらなくとも、キチンと資料や歴史を記録として公開してくれる。その意味でも、我が国のトップ・オーケストラだと賞賛したいのです。

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