クヌルプ行




旅ネタ

今回の霧が峰は急遽決まりました。私の都合だけでなく、霧が峰だけは行動を共にしたいという息子の予定が合致したのが先週の月曜日。その7月30日に電話を入れて、無事に予約が取れたのでした。
霧が峰は温泉が無いので一般的には人気薄、ギリギリでもセーフのようです。

台風5号が逸れたとはいえ、日本海を東に走っていましたので、天候には恵まれませんでした。
中央道を走って諏訪で降りるのですが、甲府あたりは結構な雨でしたね。途中の赤松林ではエゾゼミに混じって、ヒグラシがかなり鳴いています。昼なお暗いからでしょう。

それでも諏訪は曇り。雨には降られませんでしたので、良しとしましょう。

霧が峰に上がる途中、蓼の海に寄ります。毎年の恒例。今年もここで昼食。
デジカメ片手に人工湖を一周。雨こそないものの、どんよりと曇っているので、虫の姿はほとんどありません。
それでも立派なゴマダラカミキリ、(多分)羽化したばかりのエゾゼミをパチリ。

ここは早々に引き揚げて、定宿のクヌルプ・ヒュッテに上がります。台風に向かって吹く風が強く、涼しいのを通り越して寒いくらい。
松浦ご夫妻とは2年ぶりの対面です。1957年開設のヒュッテ、50周年のお祝いを申し上げます。
数年前から息子さんが小屋を手伝うようになり、まだ暫くは続けていかれるのだろうと期待しています。

今年ビックリしたのは、携帯電話の電波が届くようになっていること、息子さんがパソコンを持ち込んで、ヒュッテのホームページを立ち上げたこと。
緩やかながら、霧が峰の山奥でも時間が進んでいるんですネ。

いつもならヒュッテの庭にヒョウモンチョウ類やコムラサキが乱舞しているのだけれど、今年は寒くて姿がありません。
それでも荷物を置いて、早速近くを散策。ヨツバヒヨドリで無心に吸密するアサギマダラを観止めてパチリ。
他は高原の花々をカメラに収めて、早々と店仕舞いです。

山の夜は早くて長いもの。持参した三澤寿喜著「ヘンデル」を読了してしまいました。

今朝も寒かったですねぇ。
朝食は薪ストーヴを焚きながらいただきます。朝はパンと決まっているのですが、コーヒーが美味しい。といっても特別な豆を挽くのではなく、ただのインスタント・コーヒーなのですが、水が美味しく、空気が違いますから実に美味いのです。

午前中は松浦氏と、ここ1年の話題に花が咲きます。去年は豪雨で、下の川にかかる橋が流されたのだとか。後で行ってみたら、なるほど橋が新しくなっていました。

今日も地名のとおり、霧が立ち込めて晴れる気配がありません。それでも息子とミズナラ林を散策して、アイノミドリシジミの乱舞、卍巴飛行を堪能。素人デジカメでは撮影は無理ですね。

知人から、東京は蒸し風呂、というメールが入っていたので、できるだけ「寒~い霧が峰」に身を置き、体一杯に高原の空気を吸い込んで帰ってきました。

それにしても東京は、アツい!!

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