グッドウッド・4・5日目

グローリアス・グッドウッドは最高潮のうちに幕を閉じたようです。

昨日報告できなかった4日目のパターン競走は二つ。3歳上牝馬の7ハロン、オーク・トゥリー・ステークスGⅢは16頭立てという多頭数。勝ったのはウェイク・アップ・マッジー Wake Up Maggie でした。

もう一つ、2歳による6ハロン戦、伝統のリッチモンド・ステークスGⅡはノセダ厩舎のストライク・ザ・ディール Strike The Deal が強い勝ち方をしました。本命に推されていたオブライエン厩舎のワン・グレート・キャットは3着同着に敗退。
勝ったストライク・ザ・ディールはアスコットのノーフォーク・ステークスでは5着に敗退していた馬です。
面白いのは、グッドウッド初日のモールコム・ステークスを制したフリーティング・スピリットと馬主も調教師も同じコンビだったこと。

さて最終日は何といってもナッソー・ステークス。3歳上、1マイル2ハロン(約2000メートル)のGⅠ戦です。
出走馬には今年の英・愛オークス馬、ライト・シフトとピーピング・フォウンが顔を揃えた他、去年のヨーロッパ最強3歳牝馬・マンデシャが乗り込んできました。
結果も、やや着差が付いたとはいえ、3強が1-2-3。今年最高の見物だったようです。観衆の歓声も凄かったとか。
今年のエプサム・オークスはライト・シフトが勝ち、ピーピング・フォウンが2着、一月後のアイルランド・オークスは逆転、ピーピングが勝ってライト・シフトは2着でした。

ナッソー・ステークス、ピーピング・フォウンの圧勝でしたね。ライト・シフトには馬場が合わなかったのでしょうか、完敗の3着。
終始最後方の内々を進んだマンデシャが一気に追い上げましたが、ピーピングを脅かすには至りませんでした。
ピーピング・フォウン、これ相当な大物ですよ。3歳の男馬が今一つ実績を残せない中で、3歳の筆頭格に躍り出た感があります。凱旋門賞で最も強いのは彼女じゃないですか。
オブライエンさん、ディラン・トーマスとの間で嬉しい悩みを抱えていることと思います。
「ピーピー鳴く小鹿」という可愛らしいネーミングとは似つかわない女傑登場です。
不安があるとすれば、2歳時未出走ながら、今年既に9戦もしていること(4勝)。秋まで好調を維持できるか、更に成長が望めるか、にかかっていますね。

 

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