パッパーノとローマ聖チェチリア
金曜日と土曜日のプロムスは、イタリアからローマ聖チェチリア音楽院管弦楽団の客演です。ロンドンではサーの称号で人気者になっているパッパーノの指揮。
確か英国では海外団体の公演は一都市2公演までという規則があったと思いますが、現在でも生きているのでしょうね。もちろん国内演奏家の保護のためですが、日本にはそういうルールが無いため、東京などは海外オケのやりたい放題が続いてきました。お蔭で東京のオケは打たれ強い体質にはなりましたが、ネ。
ということでローマの団体初日≪Proms 10≫は、
モーツァルト/交響曲第35番
シューマン/ピアノ協奏曲
~休憩~
ラフマニノフ/交響曲第2番
ローマ聖チェチリア音楽院管弦楽団
指揮/サー・アントニオ・パッパーノ
ヤン・リシツキー(ピアノ)
誰でも知っている3曲を並べたプロムスでは珍しい回。まるで東京のオーケストラの定期演奏会みたいなプログラミングです。
従って余り細かいことに触れる必要はないでしょう。
2曲目のシューマンを弾いたリシツキ―は、未だ18歳というカナダの若手ピアニスト。実に美しく、若々しい感性で喝采を博しています。
アンコールは、ショパンの遺作ノクターン。アンコールとしても定着した嬰ハ短調の美し作品ですね。
ラフマニノフは、第1楽章の繰り返しを省略した他は完全演奏。以前はカットが当たり前でしたが、オリジナルを尊重するようになったのはここロンドンからだったと思います。
オーケストラもアンコールを一つ。ポンキエルリの歌劇「ジョコンダ」の時の踊りから終曲。流石にオペラが得意なイタリア楽団のアンコールでした。明日は本命のヴェルディです。
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