バイエルン放響のマーラー「復活」

前日に続き、8月9日のプロムスはバイエルン放送交響楽団の客演、ヤンソンス指揮でマーラーの「復活」が取り上げられました。

≪Prom 35≫
マーラー/交響曲第2番
 バイエルン放送交響楽団
 指揮/マリス・ヤンソンス
 バイエルン放送合唱団
 ゲニア・キューマイヤー(ソプラノ)
 ゲルヒルド・ロムバーガー(メゾ・ソプラノ)

当初メゾ・ソプラノはアンナ・ラーションと発表されていましたが、表記の人に変わったようです。
この日も海外からの客演団体らしく有名作品によるコンサート、演奏曲目については特にコメントもありません。

ところでバイエルン放響のマーラーと言えば、第2代音楽監督のクーベリック時代に頻繁に取り上げられ、DGに全曲録音も残しました。マーラーが漸く世界的に認知されたころで、一人の指揮者、一つの団体のマーラー全集としては最も早い取り組みだったと思います。私自身もマーラー体験はほぼこのコンビが最初で、第2交響曲も長い間の愛聴盤でした。
記録を見ると、ヘルクレス・ザールでの録音は1969年となっています。不思議なことに1975年までの同団の定期演奏会記録を見ても、クーベリックは第2を定期では取り上げていません。あくまでもレコーディング用の演奏だったようです。
その代りというのも何ですが、バイエルン放響でマーラー第2が初めて演奏されたのはヨッフム時代の1955年のようで、この時はヤン・ケツィアーという人が振りました。またクーベリック時代の1965年にも演奏されましたが、この時はクレンペラーの指揮。確かこの演奏はライヴがCD化されていたと記憶します。拙宅にも音盤があったかも。

今回のヤンソンスを聴くと、クーベリック盤に比べてよりマーラーの指示が徹底されているように感じました。やはり半世紀前に比べてマーラー演奏自体が確立されてきている感がありますね。
音を聴いても、60年代のステレオ録音より現在のデジタル・ラジオの方が細部まで明瞭に聴き取れると思います。

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