雨で変更された芝GⅡ戦

東京は猛暑続きですが、8月9日のニューヨークは雨。サラトガ競馬場で予定されていたナショナル・ミュージアム・オブ・レーシング・ホール・オブ・フェイム・ステークス National Museum of Racing Hall of Fame S (芝GⅡ、3歳、8.5ハロン)はダートで行わざるを得ず、2年連続でのダート変更となってしまいました。詳しいことは判りませんが、史上でも珍しいことじゃないでしょうか。
馬場状態は sloppy 、当初は7頭が登録していましたが2頭が取り消し、5頭立てと興味も半減してしまいました。しかも出走馬中3頭がトッド・プレッチャー厩舎の馬と言うことで、馬券的な妙味もありません。そんな中でイーヴンの1番人気になったのは、3歳芝路線でライヴァルのライディリュック Rydilluc と熱闘を続けてきたプレッチャー厩舎のエースでもあるチャーミング・キッテン Charming Kitten 。ライディリュックが取り消したこともあって、ダート・コースにも拘わらず固い本命と見做されていました。
レースはゲット・イン・ライン Get in Line の逃げ、チャーミング・キッテンは最後方から。しかし泥んこ馬場もあってか本命馬は伸びず、3番手を追走していた2番人気(5対2)のナッタキャットバタラーマ Notacatbutallama の差し切り勝ち。4分の3馬身差で終始2番手に付けていたノース・スロープ North Slope が粘り込み、1馬身半差でバッティエー Battier が3着。チャーミング・キッテンは4着敗退です。
勝ったナッタキャットバタラーマもプレッチャー厩舎で、ジョン・ヴェラスケス騎乗。プレッチャー厩舎のもう1頭は3着に来たバッティエーで、プレッチャー師は2010年のインターアクティフ Interactif に次ぎ2度目の勝利となります。勝馬はステークス3連勝、G戦も6月15日のヒル・プリンス・ステークス(芝GⅢ)に続く2勝目。但し、このレースは本来の芝コースからダートに変更されたということでGⅢとして申請、最終的にはAGSC(アメリカ・グレード・システム委員会)の判断に委ねられます。

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