読売日響の三大交響曲

ニッパチは、商売の上では流行らない季節。音楽の世界では2月はまだしも、8月は多くの団体が定期演奏会を休むのが普通です。
暑さもありますが、小欄もコンサート通いは極く僅か。ミューザのフェスティヴァルと避暑地の演奏会に通っただけでしたが、昨日は珍しくも読響のサマーフェスティヴァル≪三大交響曲≫に出掛けました。

この催しは読響が≪三大協奏曲≫と共に毎年行っているもので、私は大分以前に誘われて一度だけ参加した記憶があります。いやというほど聴いている未完成・運命・新世界、今更という気持ちが先に働いてしまいます。
しかし今年は指揮者が我が広上淳一、ということで汗を拭いながら湘南伸縮ラインに乗って池袋に一っ跳び。実は会場となった東京芸術劇場は、改装後初体験となります。どうも池袋は苦手、というのが私の偏見でもありまして・・・。
書くまでも無く以下のプログラム

シューベルト/交響曲第7番「未完成」
ベートーヴェン/交響曲第5番「運命」
     ~休憩~
ドヴォルザーク/交響曲第9番「新世界から」
 管弦楽/読売日本交響楽団
 指揮/広上淳一
 コンサートマスター/ダニエル・ゲーデ
 フォアシュピーラー/鈴木理恵子

この種の演奏会、知った顔は居ないだろうと思っていましたが、どうして何人かの知人に出会いました。皆、指揮者・広上を称賛する方々ばかり。やはりファンは三大交響曲というタイトルより、本物の音楽を聴くべく脚を運ぶのでしょう。

久し振りのホール、何処が変わったのかは良く判りませんが、舞台頭上のオルガンが白い反響版に覆われているのが目に付きます。オルガンを伴う曲の場合はこれを外すのでしょうか。
“椅子が変わったのよ”と知人からアドバイスがありましたが、それは記憶にございません。音響はかなり固目。ミューザ川崎を聴いた耳には少し物足りなく感じられました。三大交響曲をミューザでやってくれればいいのに・・・。

演奏については詳しく触れるまでも無いでしょう。相変わらずシンフォニックで堂々たる交響楽を堪能しました。

広上の未完成、私は初体験かも知れません。特に第2楽章が劇的に取り扱われたのが印象的。第1楽章提示部のリピートは実行。
ベートーヴェンは何度も聴きましたが、今回は第4楽章のリピートも実行していました。日記を書かなかったので確認は出来ませんが、今年のムサシの日の新日フィル、シビックの東フィルはどうだったかしら。やはり記録として曲目だけでも書いておくべきだと痛感。これもそう考えての日記です。
ドヴォルザークはマエストロの日フィル正指揮者時代に2度は聴いた記憶があります。第1楽章はリピートせず、イングリッシュ・ホルンは2番オーボエ(今回は浦丈彦)の持ち替え。

これで私の8月音楽会行きは終了、9月は早々から各オケの定期が再開します。

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