ビエロフラーヴェク指揮チェコ・フィル

日曜日のプロムスはワールド・オケの一環、チェコ・フィル登場です。と言っても指揮のビエロフラーヴェクはBBC響の首席を務めたマエストロで、イギリスでは仲間も同然でしょう。
もちろん日本にもお馴染み。今回は主にチェコの音楽ということで盛り上がりました。

8月24日 ≪Prom 50≫
ヤナーチェク/歌劇「死者の家から」序曲
ドヴォルザーク/チェロ協奏曲
     ~休憩~
ベートーヴェン/交響曲第7番
 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
 指揮/イルジー・ビエロフラーヴェク Jiri Belohlavek
 チェロ/アリーサ・ワイラースタイン Alisa Weilerstein

冒頭のヤナーチェクは最後のオペラの序曲で、鎖の使用が暗示的。
続くドヴォルザークの名曲を弾くのはアメリカのチェリスト。演奏に触れるのはどうかとも思いますが、情感の起伏が激しく、ややせわしない演奏に感じられました。
アンコールのバッハ、無伴奏チェロ組曲第3番のサラバンドはジックリと語りかけるようなスタイルで、これが彼女の本質かも。

ベートーヴェンはヨーロッパの伝統に沿ったもの。とんがった演奏じゃありません。
アンコールがサービス満点で、チェコの音楽3曲が次々と演奏されました。ドヴォルザークのスラヴ舞曲第3番(作品46-3)、スメタナの歌劇「売られた花嫁」から「道化師の踊り」、最後は珍しいオスカー・ネドバルのバレエ「怠け者の物語」から「悲しきワルツ」。
全部ビエロフラーヴェクが曲名を告げてから演奏。マエストロの真面目なキャラクターが良く出ていました。

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