20世紀の光彩
プロムス56は、会場であるロイヤル・アルバート・ホールの特質を最大限に発揮した演奏会だったようです。以下のプログラム。
8月28日 ≪Prom 56≫
ホルスト/組曲「惑星」
~休憩~
シェーンベルク/管弦楽のための5小品
スクリャービン/プロメテウス
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮/ウラディミール・ユロフスキー Vladimir Jurowski
ピアノ/アレクサンダー・トラーゼ Alexander Toradze
特に3曲で統一されたテーマは無いようですが、どれも今年のテーマの一つである第一次世界大戦と同じ時期に書かれたという点と、何れも色彩感豊かなオーケストレーションという点とが共通しているようです。
惑星がプログラムの前半に取り上げられるのは珍しいことかも知れませんね。最後の女声合唱の繰り返しは9回はあったよう。大きなアクースティックならではの演奏効果。
後半最初のシェーンベルクは1912年のプロムスで初演された作品です。102年目の蘇演。
スクリャービンは、前半のホルストに合唱が使われていることから選ばれたのかも知れません。音だけでは判りませんが、コメンテイターの解説ではどうやら照明付きでの演奏だったようです。
それにしてもスクリャービンは中々にハードで、ユロフスキーの解釈はかなりコッテリしたもの。標準的な演奏時間より若干長めだったのではないでしょうか。
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