4月末、早春の札幌

今回の札幌を点描風に記録しておきましょう。
体感としては、寒い東京を離れて暖かい札幌にやって来た、という感じでしたね。札幌交響楽団の4月定期を聴くためです。

札響は毎月の金・土曜開催で、今回は土曜日のマチネーを選びました。この日は4月28日、連休の初日に当たっていたので旅行にかかる費用は割高、本当なら金曜日にしたかったのであります。しかし金曜は実質の月末、仕事ある身では休暇が取り難く、止むを得ず大枚を叩いて連休初日になった次第でした。

予想通り、羽田は大混雑でしたね。決断が早かったので飛行機もコンサートのチケットも無事取れましたが、チョッと逡巡していたら今回の札幌行きはポシャッタでしょうね。
朝8時発のJAL便で千歳、飛行機そのものの混雑でやや遅れ、9時半頃に現地着。
二度目のことで慣れたもの、すいすいと地下のJR北海道・札幌行きに飛び乗ります。

車窓の景色は一月前とは大違い。“雪が無い!”。何と札幌はメリハリの効いた街なのであろうか。
札幌に着くと、まるで寒くない。前回のことを考えて身構えたけれど拍子抜けでした。駅前に白い花をつけている樹があるのはコブシらしい。それにしては木肌が白いので近寄って見ると札が掛かっており、キタコブシと書かれていました。なるほどここは北海道、何にでも“キタ”や“エゾ”が付くのですな。

今回の宿は札幌グランドホテル。チェックインは午後1時ということで時間は大分余裕があります。このホテルは札幌では最もポピュラーで札幌駅の直ぐ近く、取り敢えず荷物を預けて散策に出ました。
朝が慌しかったので朝食を摂っていません。小腹が空いていることに気付いたので、ラーメンでも啜りましょうか。JALクーポンが利くという薄野の一店を選んでテクテクと歩き始めました。
今夜は同じ薄野の鮨屋、松寿司と決めているので、その所在を確かめる目的もあります。

新ラーメン横丁で食したラーメンは中々のものでしたが、元々ラーメン通でもないので、こんなものかな。
都通りの松寿司も直ぐに判りました。予約するまでもなさそうな佇まいです。
コンサート前に仮眠を摂ろうと思いましたが、まだチェックインには小1時間あるか。

ホテルの近くに植物園があるのを地図で見つけ、そこを目指しました。
ところが何と、既に閉門。案内によると平日は午前10時から午後3時まで、土曜は午前10時から12時までとあるではないか。今日は土曜日だから2時間しか開いていない。こっちは開いた口が塞がらない。
どうも日曜日は休館らしい。
見ると敷地ギリギリにサンシュユの大木があって、黄色の小花が満開の様子。黙って帰るのは癪だから、その木の下に行って見ました。
暫くして気が付いたのは、塀の周りに土筆がニョキニョキと顔を出していること。敷地内はもっと凄いけれど、恐らく長々と伸びた株があって道路下まで伸びているのでしょう。
二人で黙々とツクシ摘み。これは帰ってから美味しく頂きましたね。

チェックインの時間になったので部屋に入り、15分ほど仮眠。2時前には宿を出てキタラに向いました。
今回は地下鉄・南北線。札幌駅→大通り→薄野→中島公園と乗り継いで200円也。東京より高いな。
中島公園も当然ながら積雪ゼロ。先月とは景色が違います。柳やライラックが芽吹き、ここもキタコブシ、エゾムラサキツツジ、サンシュユが競って花をつけています。4月下旬は、札幌では早春。

コンサートの模様は別に記したので省略。

終わってホールを出てもまだ外は明るく、徒歩で薄野の鮨屋を目指します。
薦められていた通り、2300円の特上は美味かったですねぇ。これで一日は終わり。薄野で遊ぶような甲斐性もなし、まして夫婦で来ておりますからな。目障りな誘惑には脇目も振らずにホテルに戻りましたとさ。

翌朝はバイキング。ゆるゆると食事を楽しんでいると、見た顔が・・・。そう、昨日のコンサートで見かけた奥田佳道氏。あ、彼もここだったのネ。
後は帰るだけですが、チケットを安くあげるためにバスツアーを利用。変な話です。とにかく10人ほどのツアーに紛れ込んで、札幌北市場と羊が丘を見学。そのまま千歳に直行して午後1時15分のJAL便で東京に向いました。

帰りは行きとは正反対。連休二日目に東京に向う人はどう見積もっても少なく、ガラガラ。飛行機にも遅れなし。午後4時には自宅で旅装を解いたのでありました。以上、今回の顛末。

 

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