モンシロチョウ初見

3月に入ってから寒い日が続きますが、今日は四谷の土手でモンシロチョウを見ました。上智大学のグランド裏と四谷駅構内に挟まれた空き地で、人が立ち入れない場所。遠目なので確認は出来ませんが、ちらちら飛んでいるのはモンシロチョウでしょう。
ここはムラサキダイコンハナナが纏まって咲いていて、今が満開。モンシロチョウはその蜜を漁っていました。

そばにキタテハもいて、目に付くのは2頭だけ。

今から15~6年前、当時小学2年生だった息子を近所の公園に連れて行ったら、“あっ、モンシロチョウだ”と喚声をあげました。“そうだね”と答えて良く見ると、アッと驚くスジグロチョウ。長い間眠っていたチョウへの関心が再び頭を擡げた瞬間でした。

子供の頃、スジグロチョウはいませんでした。都会では珍蝶の一つでしたね。
そのときは目に止まる白い蝶全てがスジグロチョウでしたから、もう、頭はパニックですよ。

で、文献を読むと、
最近スジグロチョウが都会に増えている原因は二つ考えられる。
一つは、数年前、東京一帯に「花咲か爺さん」が現れて、ムラサキダイコンの花を植えて回った。これを好むスジグロチョウがこれに連れて増えた。

もう一つは、モンシロチョウは明るい原っぱを好むのに対し、スジグロチョウは樹木の多い藪のような環境を好む。最近は都会のビルが高層化し、街全体が暗くなることにより、モンシロチョウが減ってスジグロチョウが増えたのだ。と。

この話を息子に聞かせ、モンシロとスジグロの見分け方を教えたところ、学校で先生の誤りを指摘してしまったのですな。以来我が子は「昆虫博士」と呼ばれていましたね。

そりゃそうでしょう。先生が小学2年生に、“これはモンシロチョウですよ”と教える側から、
“先生違います。これはスジグロチョウで、食草のムラサキダイコンハナナは・・・”なんてやったんですから。先生のほうが面子を潰されて呆れるわな。

当時はそれで納得しましたし、そんなものかと思っていました。
しかし最近はほとんどスジグロチョウを見ることはありません。飛んでいる白蝶はほとんどがモンシロチョウ。
ムラサキダイコンハナナは相変わらず蔓延っているし、ビルの高層化に歯止めが掛かっているわけでもないでしょう。

どうも蝶に限らず、虫の世界は不思議です。う~~~ん。

ということで、今日はモンシロチョウ1、キタテハ1。

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