草競馬

と言ってもフォスターの歌じゃありませんよ。

今朝の朝刊のスポーツ欄を見ていたら、こんな記事が目に止まりました。
「大井競馬を運営する東京都の特別区競馬組合は9日、経営難の現状打開策として、外国でのレース出走経験がある現役外国馬の出走を地方競馬では全国で初めて認めると発表した」というのです。

それに対し、「安易な導入は国内の生産者に大きな打撃を与えるとして、導入案撤回を求めてきた競走馬生産者側はあらためて反発。」しているわけ。

日本の競馬はずぅぅぅぅっと鎖国競馬をやってきましたから、いわゆる既得権の山。そんな中で生産者や馬主、即ち競馬で生活してきた側としては外国馬に開放、と聞いただけでアレルギーを起こすのでしょう。

他の様々な分野が外国勢に蹂躙されつつも自分たちの価値観を高め、経済的にも自立し、立派に自由競争の中で奮闘しているのです。クラシック音楽を見よ。

と言いたい所ですが、まぁ、生産者が言うことも判らぬではありません。しかしこのまま鎖国を続けていけば、所詮日本の競馬は「草競馬」の域を出ないままでしょう。

中央競馬は世界的に見てもレヴェルアップが認められています。セリ名簿でも日本のレースを国際的な格付で表記することが認められるようになりましたね。
しかしその代償として、日本では慣習的に使用されていた格(Gレース)が認められなくなりました。あくまでも国際格付としてのGに限られるのです。結果、ディープインパクトのG?勝鞍がジャパンカップだけになったとか。

要するにまだまだニッポン・ケイバには改革が必要だということですな。

私に言わせれば当然のことで、何を今更、であります。私にとって競馬とはヨーロッパのそれであるのも、日本競馬の「草競馬」度に飽きてしまったからでもあります。

読んで気を悪くされる方があったらごめんなさい。

日本の競馬が、早く国民的なコンセンサスを得て、社会におけるステイタスを向上させ、世界にも誇れる文化に成長して欲しいと願うものです。
競馬は決してギャンブルではありません。単なるスポーツでもありません。それ以上のものです。

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