ワカケホンセイインコ

目を休めようと、久し振りに蘇峰公園を覗いて来ました。
既に梅は満開で、花びらも大分散っています。尤も花が終わって散り始めたのではなく、メジロの仕業ですね。

こうして見ている間にも、メジロが何羽もやってきて頻りに蜜を吸っています。その度に花びらがハラハラと落ちていく。梅にとっては受粉の大切なお客様だから、これはこれで結構な風情であります。

もう少し季節が進むとウグイスがホーホケキョと啼きます。ウグイスは姿を見せないけれど、人が梅を見やれば鶯色の小鳥が梅に止まっている。
だから昔からウグイスとメジロを取り違える人が絶えません。ウグイスは“声はすれども姿見せず”なんですな。

梅は満開だけれど、見ればマンサクもサンシュユも咲きだしています。どうにも今年は暖かい。今日も陽射しが暖かいというよりは、空気が既に暖かく馴染んでしまつている感じなのです。
さすがに未だ蝶は飛び出さないけれど、時間の問題という気がします。

シジュウカラの啼き方も縄張り主張型に変わって来つつある様子。それこそ姿は見えないけれど、コゲラが啼いていて、時々カタカタと樹を穿つ音も聞こえてきます。

と、この場にそぐわないギャーギャーという煩い奴が闖入してきました。ワカケホンセイインコ。
何でもペットとして飼われていたものが逃げ出して繁殖。今や大群を成しているのですな。
大岡山にある東京工業大学の森に塒があって、日が昇るといくつもの分隊に分かれて遠征していく。その一隊がこの辺にも出没してくるわけで、何とも日本の風景には馴染みません。本来は南国の鳥だから原色で、不気味ですらあります。

日本の雑木林にモルフォチョウが飛び交っているようなもので、チョウなら何でも良いというものではないでしょう。

ワカケホンセイインコ、日本野鳥の会ではどう扱っているんでしょうか。私としてはそろそろお引取り願いたいと思うのですがねぇ。

Pocket
LINEで送る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください