ナショナル・ユース管、マーラー第9に挑戦
引き続き8日のプロムスも聴いて、現地に追い付いちゃいましょう。
8月8日 ≪Prom 31≫
タンジー・デイヴィス Tansy Davies/Re-greening (世界初演)
マーラー/交響曲第9番
英国ナショナル・ユース管弦楽団
指揮/サー・マーク・エルダー
このオケは毎年プロムスに登場しますが、10代の若者たち164人(と聞こえた)で構成されている団体。もちろん毎年入れ替えがあって、イギリスの若いプロのオーケストラ・プレイヤーを要請しているのでしょう。コンマスは16歳だそうな。
最初に前菜の形で演奏されたのは、女性作曲家タンジー・デイヴィスの新作世界初演。7分ほどの作品で、歌声が入ります。合唱団の名称など表記されていませんから、恐らくオケのプレイヤーが歌も兼ねているのでしょう。指揮者無しの演奏です。
休憩無しでマーラーの大作。対抗配置による演奏で、テクニック的には実に見事なもの、とても全員10代とは思えません。エルダー卿の指導の下、多くのノウハウを学んだことと思います。
それでもプロのオケとは若干異なる感想を持つのは、やはりユース・オケならでは。このシステムは日本も大いに見習うべきだと思いました。
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