カンタータ

27日に発注した楽譜がもう来てしまいました。シュレーカーの「王女の誕生日」組曲。取り置きがあったんでしょうね。それにしても何でアカデミアはこんな売れそうにないものを在庫しておいたんだろう。

まぁ、これは来年の秋が出番。まだまだ先の話だから暫く放っておくことにして・・・。

楽譜と一緒にアカデミア・ニュースが入っていました。12月号。そういえば12月は5日に行ったけれど、ニュースはまだ出ていなかった。

これを見ていたらいろいろ面白いものがあったので、この日記はその中からいくつか。

スコアでは現代オペラの大物が2点出ますね。一つはヘンツェの歌劇「裏切られた海」。秋山=東響が日本初演しているけれど、日本語訳によるものが「午後の曳航」としてアルブレヒト=読響でも演奏され、これは聴きましたね。
原作は三島由紀夫の「午後の曳航」だから、チョッと複雑。

今回の出版は当然ながらショットで、2万円チョッと。う~ん、高いな。でもこんなものかな。読響で記念CDでも出してくれれば買ってもいいかな。音源がなければパス。

もう一つはツェムリンスキーの歌劇「こびと」。何とユニヴァーサルですよ、ユニヴァーサル。遂に重い腰を挙げたかな。

ツェムリンスキーについては「夢見るゲルゲ」のときに招き猫でユニヴァーサルの怠慢を叩いたことがあったっけ。まさかそれを読んだわけじゃないだろうが、やっとツェムリンスキーにも日が当たる刻が来た、と思うと嬉しい。

しかもですな・・・。“フル・スコアの出版自体が画期的な事件ですが、さらに注目すべきことに、本書は1969年に発見された自筆スコアに基づいた新版です”という説明があるではないか。やってくれるねぇ、アカデミアさん。

この自筆スコアには「オリジナル・スコア/全面的に校正、修正された/このスコアだけが正しい」という書き込みがあるのだというではないか。

歌劇「こびと」が大ブレイクするのは目に見えている。新版による演奏、録音の話題を見つけたら即買い。価格は2万1千円チョッと。話題の大きさから考えれば安いもんだ。

まだあるぞ。速報! 「新バッハ全集に基づくカンタータ全集」が来春刊行予定なのであ~る。もちろんベーレンライター。この出版社はチョッと気に入らないけれど、これは大歓迎。バッハのカンタータってマトモな楽譜ないでしょ。これを機会にのめり込むのもよし。年齢的にもいいんじゃないかな。

バッハのカンタータかぁ。

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