広辞苑第6版

暇潰しネタ

去年の何時頃だったか、書店で仕事をしている息子が、“広辞苑の6版が出るけど、予約しない?” と聞いてきました。広辞苑なら第4版も第5版もあって、これ以上新しいものを買うまでもないでしょ、と、その時は答えておいたのですが、どうにも辞書好きの私には気になって仕方がありません。
第6版って、何が変わるの、と話を蒸し返し、結局予約してしまいましたよ。

その「広辞苑第6版」、今日発売され、今、手元にあります。どういう項目が追加されているかはおいおい楽しむとして、予約特典を手に取ります。「広辞苑一日一語」という手帳大の冊子ですね。中味は1年365日、歳時記風に広辞苑から一項が選ばれています。因みに今日、1月11日は、「開く」。鏡開きなどが解説されています。そうそう、今日は鏡開きですね。

広辞苑の編者は、言うまでもなく、新村出先生(しんむら・いずる)。初版は当然に先生の編纂で、その序文は版を重ねても巻頭に掲載されています。今回も同じ。第6班の序文は、新村出記念財団の理事長、堀井令以知氏。

新村先生の著作では、文庫ながら「語源をさぐる」と「琅玕記」が手元にあり、私の愛読書です。後者は「ろうかんき」と読みます。早速広辞苑第6版で調べてみると、?硬玉の一種。暗緑色または青碧色の半透明の美石。中国産。古来、装飾に用いる。 ?美しい竹をいう語。
とあります。なるほど、それでこの文庫のカバーの色が琅玕色なんですね。

という具合、広辞苑ほど面白い読み物はありません。チョッと気になることがあれば、直ぐに広辞苑に手を伸ばすのが私の習慣で、息子はそれをシッカリ受け継いでいるみたい。

ということで、またまた良い暇潰しが手に入りました。これで7500円は廉い!

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