BBCフィルのロシア音楽シリーズ(1)
BBCスコティッシュに続いて登場するのは、BBCフィル。4日と5日の二日間連続でのコンサートとなります。指揮者は日替わりですが、何れもロシア音楽を中心とするプログラム。先ず4日は同オケの首席客演指揮者を務めるストルゴーズが描写的な3作品を指揮しました。
8月4日 ≪Prom 22≫
ラフマニノフ/交響詩「死の島」
オウティ・ターキアイネン Outi Tarkiainen/真夜中の太陽の変奏曲 Midnight Sun Variations (世界初演)
~休憩~
ショスタコーヴィチ/交響曲第11番
BBCフィルハーモニック
指揮/ジョン・ストルゴーズ John Storgards
最初のラフマニノフはベックリンの絵画に基ずく作品で、1915年にプロムスでヘンリー・ウッドが初演しています。ウッド生誕150年記念の選曲。
続いてはフィンランド(ラップランド)のロヴァニエミに生れた若き女性作曲家、ターキアイネンの最新作。今回が世界初演ですが、彼女のプロフィールはこちらから。
http://www.outitarkiainen.fi/en/
ターキアイネンの故郷はフィンランド北部、白夜で知られている街で、正に彼女の体験そのものでしょうか。BBCフィルとナショナル・アーツ・センター管弦楽団との共同委嘱で、沈まぬ太陽の光のヴァリエーションを描いています。
この新曲はこのあと11月にマンチェスターで、来年はアメリカのヒューストン、デトロイト、セントルイスで演奏される予定。全てストルゴーズの指揮だそうです。彼女の出版社はウィルヘルム・ハンセンなので、いずれスコアは公開されるでしょう。
後半のショスタコーヴィチは、1905年の血の日曜日を描いた大作。1時間に及ぶ大作でBBCフィルの今を体験しましょう。
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