オリジナル版によるグルック

メット・ライブ・ビューイング2008-2008の5本目はグルックの歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」、今見てきました。
オルフェオ/ステファニー・ブライス
エウリディーチェ/ダニエル・ドゥ・ニース
愛の神/ハイディ・グラント・マーフィ
指揮/ジェームス・レヴァイン
演出/マーク・モリス
が主なキャストです。
歴史上有名なオペラですが、あまり見る機会はありませんね。
話題になっているドゥ・ニースという人を初めて見てきました。19歳でメットの「フィガロの結婚」でバルバリーナを歌い、センセーショナルなデビューをしたという美人。確かに注目されているだけのことはあります。
このプロダクションは2年前にプレミエで評判なったものの再演。演出のモリスは踊り手出身で、今回も振り付けを兼務。バレエを中心に据えた演出です。
家内の解説によると、一貫している衣裳が見所だったとか。色彩が素晴らしい。
舞台には3層のやぐらが組まれ、歴史上の登場人物に扮した合唱団が舞台を取り囲んでいます。
教養のない私には、どれが誰だかサッパリ判りませんでしたが・・・。
今回はウィーンで初演されたオリジナル版による舞台。歌唱はイタリア語です。従って後にパリ版で加えられたバレエは登場しません。
しかし全体にバレエが踊られる場面がタップリ取り入れられ、バレエ好きな人には大いに楽しめるでしょう。
私なんか、何処を見て良いか戸惑って、目が疲れちゃいましたヨ。
愛の神を歌うマーフィーがややコミカルな面もあって、時々笑い声も起きる楽しめるもの。単なるオペラというより教訓劇のような性格で、結構楽しめます。
主役のオルフェオを歌ったブライスに喝采が集中していました。ブライスはメットが育てたスターと言える人で、本人の感激も一入だった様子。
一昨年のプッチーニ三部作で、三作全てに出演したメゾ・ソプラノです。
上演時間はほぼ1時間半。休憩無しの上演ですから、飲み物は終わってからがお勧め。

 

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