クリスマスのお話

今から39年前の12月12日、NHK交響楽団の定期演奏会を聴くために上野の東京文化会館に行きました。
指揮はロヴロ・フォン・マタチッチ、曲目はバッハのクリスマス・オラトリオ全曲です。マタチッチは登場すると、まず指揮台の前で十字を切り、それから指揮台に上がったことをよく覚えています。

今日はクリスマス・イヴ。で、クリスマスの話なんですが・・・。

私はクリスチャンではないし、キリスト教のことはよく分かりません。そんなに宗教心が篤いわけでもないので、関心も強くはないのですが、多少の好奇心があってクリスマスのことを書いてみようと思うのです。

実は、冒頭のコンサートに先立ってクリスマスのことをあれこれ調べたのです。遥か昔ですから細かいことは忘れました。
バッハのクリスマス・オラトリオは6部から成っていますね。実際に教会で演奏するときはどのようにやるのかな、というのが疑問の出発点でした。

いやぁ、このときはビックリしましたね。クリスマス・オラトリオは全曲一度に演奏するものではないのですよ。各部は夫々のクリスマス祝日のために書かれているんです。スコアにもちゃんと書いてある。それは、

第1部・On the First Day of the Festival of Christmas
第2部・On the Second Day of the Festival of Christmas
第3部・On the Third Day of the Festival of Christmas
第4部・On New Year’s Day, The Festival of the Circumcision
第5部・On the Sunday after New Year’s Day
第6部・On the Festival of the Epiphany

とは言っても今は現代、一度に通して演奏する場合には、第3部と第4部の間に10分間の休憩を置くように指示がありますね。マーラーみたいだ!

つまりクリスマスのお祝いは、クリストが生まれた12月25日から3日間、27日まで。4日目は新年即ち1月1日、そして新年最初の日曜日、最後がエピファニーと続くのです。
エピファニーとは、東方三博士がキリスト誕生を祝って贈り物を届けた日、25日から数えて12日目のことですね。1月6日に当たります。

従って、その年のカレンダーによっては新年最初の日曜日が1月1日か1月6日に重なる場合があり、その場合はどうするのか・・・。ワタシ知りません。教えてください。

ということで、私も俄かクリスチャンになって12月25日から27日までと1月6日は休暇を取ってクリスマスをお祝いします。

アッ、1月6日は土曜日じゃないか。なぁんだ、連続休暇は3日間だけだぁ。

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