チョウ総集編

自然ネタ

12月に入ったので、今年のチョウ、まとめておきます。もちろん12月中にチョウの姿を見ることもあるけれど、それは番外ということで。

アゲハチョウ科
アゲハチョウ、いわゆるナミアゲハの最終目撃は10月31日でした。春型を最初に見たのが4月30日、初見は随分遅かったような感じです。

クロアゲハの最終目撃も10月31日。初見もアゲハチョウと全く同じ日、4月30日でした。この2種はほとんど周期が同じなんでしょうか。

アオスジアゲハ。初見は5月2日でしたが、最終目撃は11月21日、上記2種より1ヶ月近くも長く見ることができます。南方系のくせに比較的遅くまでいる。生命力が強いのでしょうか。

その他のアゲハチョウ科、今年はカラスアゲハ、ジャコウアゲハだけ。例年並でした。

シロチョウ科
モンシロチョウ。最終目撃は11月15日、初見は3月14日です。むしろ秋の方が個体数が増えるようです。

キチョウの最終便は11月14日でした。初見は3月4日、もちろん越冬個体です。このチョウは成虫で越冬しますから、12月でも気温が高ければ見ることもあります。今は越冬場所を探しているところ。

その他のシロチョウ科は、早春のツマキチョウ、11月7日に最終目撃したモンキチョウだけ。スジグロチョウは夏のクヌルプで見ただけでした。一時の東京大発生が嘘のよう。

タテハチョウ科 全部纏めてこの科にします。
キタテハ。これもまだ見る可能性大ですが、一応現時点での最終目撃は11月18日。今年の初蝶でもあり、初見は3月1日でした。年間チョウ観察記録は、キタテハに始まりキタテハに終わる、と言ってもよいでしょう。

ツマグロヒョウモン。すっかり東京のチョウに定着。最終目撃は11月15日。初見が4月21日と早かったのも、定着している証拠でしょう。必ずしも♀が長生き、ということでもなさそう。

ヒメジャノメが発生している場所は限られているので、あまり記録としての価値はないのですが・・・。一応、最終目撃は10月6日でした。毎年蘇峰公園で体験する初見、今年は5月28日でした。

ヒメウラナミジャノメの最終目撃は11月15日。初見は判で押したように5月の連休明け、今年は5月7日でした。

その他ではゴマダラチョウの最終目撃が10月17日、春型は少ないので、初見は年によってマチマチです。
アカタテハの最終は10月23日、ルリタテハが11月21日。この2種も成虫越冬ですから暫定。とは言え、東京では個体数そのものが少ないので、年1回でも見られれば幸せな気持になります。
キマダラヒカゲも毎年必ず見るチョウですが、初見が5月20日。最終目撃は、普通なら10月頃だと思いますが、今年は秋には全く出会いませんでした。不思議なことです。
10月21日に出掛けた寺家ふるさと村で、オオムラサキ、ヒメアカタテハ、メスグロヒョウモンの♀に出会えたのが、今年のタテハチョウ科の収穫。

シジミチョウ科
ヤマトシジミ。これは12月でも見られます。現に12月2日(昨日)も見ました。初見は3月28日。

ルリシジミの初見は定かではありませんが、4月中に見ているはず。最終目撃は10月6日と、意外に早い店仕舞いだったような感じ。

ベニシジミ。最終目撃は11月15日。秋に羽化する個体が多いようで、10月に入ってから新鮮で美しいものを何頭も見ました。初見は4月12日。

その他、今年圧倒的に多かったのがウラナミシジミ。もちろん秋口から見られるのですが、今年は12月2日にも何頭か元気に飛び回っていました。全く見られない年もあるので、何かの指標に出来るチョウかも。
秋のシジミチョウであるウラギンシジミは11月15日、ムラサキシジミは11月13日が最終目撃。これは12月に見る可能性大でしょう。
ツバメシジミは京都でたくさん見ましたが、東京では珍しく、9月19日に目撃しています。

セセリチョウ科
この科を真正チョウ類に分類するのには異論もあるようですが、日本ではチョウとしています。
イチモンジセセリの最終目撃は意外に早く、10月13日が最後でした。そもそも今年は個体数が少なかったようです。ウラナミシジミと好対照。

チャバネセセリ。一時激減していましたが、今年はかなりの個体を見ました。復活の兆しか。最終目撃は11月18日と遅く、初見も5月23日と早かったですね。

その他では、秋に入ってからキマダラセセリを何度か見かけました。近年なかったこと、最終目撃は11月14日でした。

以上、今年は特に大物を見ることもなく、どちらかと言えば寂しい1年でした。来年は時間を少し作って、チョウ観察の小旅行なんぞ計画できれば幸せなんですがね。

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