ディミトリ・ミトロプーロス指揮ニューヨーク・フィル(29)
ミトロプーロスとニューヨーク・フィルによる第115シーズンのプログラム。今日は第2回目。
1956年11月29・30日 カーネギーホール
バッハ/組曲第3番
R.シュトラウス/交響詩「死と変容」
プロコフィエフ/交響曲第5番
指揮/ディミトリ・ミトロプーロス
1956年12月2日 カーネギーホール
R.シュトラウス/交響詩「死と変容」
プロコフィエフ/交響曲第5番
ロッシーニ/歌劇「セミラーミデ」序曲
指揮/ディミトリ・ミトロプーロス
1957年1月31日、2月1日 カーネギーホール
モーツァルト/ディヴェルティメント第2番ニ長調K131
メイェロヴィッツ/交響曲「Midrash Esther」(世界初演)
ゴールドマーク/ヴァイオリン協奏曲
ツァンドナイ/「ジュリエッタとロメオ」~交響的エピソード
指揮/ディミトリ・ミトロプーロス
ヴァイオリン/ナタン・ミルシテイン
1957年2月2日 カーネギーホール
モーツァルト/ディヴェルティメント第2番ニ長調K131
グールド/管弦楽のための変奏曲「ジキルとハイド」(世界初演)
シューマン/チェロ協奏曲
ツァンドナイ/「ジュリエッタとロメオ」~交響的エピソード
指揮/ディミトリ・ミトロプーロス
チェロ/ラースロ・ヴァルガ
1957年2月3日 カーネギーホール
モーツァルト/ディヴェルティメント第2番ニ長調K131
グールド/管弦楽のための変奏曲「ジキルとハイド」
ゴールドマーク/ヴァイオリン協奏曲
ツァンドナイ/「ジュリエッタとロメオ」~交響的エピソード
指揮/ディミトリ・ミトロプーロス
ヴァイオリン/ナタン・ミルシテイン
1957年2月21・22日 カーネギーホール
ヒナステラ/クレオールの「ファウスト」への序曲
ラロ/スペイン交響曲
ベルリオーズ/幻想交響曲
指揮/ディミトリ・ミトロプーロス
ヴァイオリン/ジノ・フランチェスカッティ
1957年2月23日 カーネギーホール
シューベルト/交響曲第5番
マン/管弦楽のための幻想曲(世界初演)
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第3番
ベルリオーズ/歌劇「ベアトリスとベネディクト」序曲
指揮/ディミトリ・ミトロプーロス
ピアノ/ジャン・カサドシュ
1957年2月24日 カーネギーホール
ヒナステラ/クレオールの「ファウスト」への序曲
シューベルト/交響曲第5番
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第3番
ベルリオーズ/歌劇「ベアトリスとベネディクト」序曲
指揮/ディミトリ・ミトロプーロス
ピアノ/ジャン・カサドシュ
1957年2月28日、3月1日 カーネギーホール
シューベルト/交響曲第5番
クビーク/交響曲第3番(世界初演)
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第4番
指揮/ディミトリ・ミトロプーロス
ピアノ/ルドルフ・ゼルキン
1957年3月7・8日 カーネギーホール
シュラー/劇的序曲(アメリカ初演)
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第5番
R.シュトラウス/家庭交響曲
指揮/ディミトリ・ミトロプーロス
ピアノ/ユージン・イストミン
1957年3月10日 カーネギーホール
バッハ/組曲第3番
シュラー/劇的序曲
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第5番
ベートーヴェン/序曲「レオノーレ」第3番
指揮/ディミトリ・ミトロプーロス
ピアノ/ユージン・イストミン
1957年3月12日 ステーテン・アイランド
R.シュトラウス/交響詩「ドン・ファン」
シューベルト/交響曲第5番
モーツァルト/ディヴェルティメント第2番ニ長調K131
ベートーヴェン/交響曲第5番
ベートーヴェン/序曲「レオノーレ」第3番
指揮/ディミトリ・ミトロプーロス
1957年4月3日 カーネギーホール
ヴェルディ/歌劇「レニャーノの戦い」序曲
ヴェルディ/歌劇「トロヴァトーレ」静かな夜だった
ヴェルディ/歌劇「運命の力」序曲
ヴェルディ/歌劇「運命の力」神よ平和を与えたまえ
ヴェルディ/歌劇「シチリア島の夕べの祈り」序曲
ヴェルディ/歌劇「マクベス」バレエ音楽
ヴェルディ/歌劇「オテロ」柳の歌、アヴェ・マリア
指揮/ディミトリ・ミトロプーロス
ソプラノ/レナータ・テバルディ
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音楽監督として最後のシーズンを迎えても、相変わらずミトロプーロスのプログラムには世界初演やアメリカ初演の作品が数多く登場します。
1月31日のメイェロヴィッツ作品は、ミドラシ・エステルというラビ文学に着想を得たシンフォニーのようです。詳しい事はこちらを↓
http://www.nytimes.com/1998/12/26/arts/jan-meyerowitz-85-composer-on-moral-subjects.html
同じく1月31日に演奏されたツァンドナイ Riccardo Zandonai (1883-1944) はイタリアのオペラ作曲家。取り上げられたのは歌劇「ジュリエッタとロメオ」という作品から管弦楽による部分を抜き出したものでしょうか。オペラは1922年にローマで初演されています。
2月2日のグールドについては付け加えることもないでしょう。こういう作品もあるのか、ということ。
2月23日のマン Robert Mann (1920- ) は、有名なジュリアード弦楽四重奏団の第1ヴァイオリンを務めたあのマンのことです。彼は作曲もしていて、これについてはアメリカ版ウィキペディアをご覧あれ。↓
http://en.wikipedia.org/wiki/Robert_Mann
2月28日のクビーク Gail Kubik (1914-1984) は、オクラホマ州カフェイヴィルに生まれてカリフォルニア州コヴィナに没したアメリカの作曲家兼ヴァイオリニスト。この時代の人はみなそうであるように、ナディア・ブーランジェに就いた人です。映画やテレビのための作品が多く、交響曲は3曲あるそうです。
シュラーは前回取り上げていますから、ここでは省略。劇的序曲 Dramatic Overture はこれが全米初演となります。
4月3日はチャリティー・コンサートですが、大スターであるレナータ・テバルディの登場。ミトロプーロスの指揮で歌ったというとこが興味津津でしょう。
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