今年の締めはカラーバ

愈々今年のアメリカ競馬もフィナーレを迎えました。年末から開催がスタートしたサンタ・アニタの芝コースが最後の舞台です。

前日は雨で芝コースが使えなかったサンタ・アニタ競馬場でしたが、昨日は天候も回復、無事にロバート・J・フランケル・ステークス Robert J. Frankel S (芝GⅢ、3歳上牝、9ハロン)が行われました。今年最後のグレード戦、馬場は稍重に相当する good に9頭が出走し、前走メイトリアーク・ステークス(芝GⅠ)で2着したティズ・フラーテイシャス Tiz Flirtatious が7対5の1番人気に支持されていました。
レースはインペリアリスティック・ディーヴァ Imperialistic Diva が逃げ、2番手に付けたモア・チョコレート More Chocolate が3角でこれを捉えて逃げ込む流れ。本命ティズ・フラーテイシャスも4番手追走から抜けてG戦初勝利を目前にしましたが、終始最後方を進んだ2番人気(5対2)のカラーバ Qaraaba が大外から一気の末脚を爆発させ、鮮やかな差し切り勝ちを演じました。直線入口では横を向くような場面もありましたが、エンジンが掛かってからのスピードは他を圧し、最後はジュリアン・ルパルー騎手が手綱を抑えるほど。1馬身4分の1差2着にティズ・フラーテイシャスが食い込み、更に1馬身4分の1で早目先頭のモア・チョコレートが3着。
勝ったカラーバは英国産の5歳牝馬。去年の夏まではイギリスのシーマス・デュラック厩舎に所属していましたが、去年の夏に現在のサイモン・キャラガン厩舎に転厩し、11月15日のアローワンス戦から連勝してG戦初勝利を飾りました。イギリス時代も柔らかい馬場を得意とする追い込み馬で、この日もスタートから敢えて後方に待機する作戦。今年はこれで8戦5勝と好調です。
ところで2009年に亡くなったロバート・フランケル師に因んだ一戦、レース後の表彰式ではフランケル師のアシスタントを30年に亘って務めたフンベルト・アスカニオ氏がトロフィーを授与、往年の名伯楽を偲んでいました。

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