アーカンソー競馬フェスティヴァルが開幕

1月11日に始まったアーカンソー州オークローン・パーク競馬場の冬/春開催、この土曜日(13日)に閉幕しますが、そのフィナーレを飾るのが「南部の競馬フェスティヴァル」。
メインはもちろん最終日のアーカンソー・ダービーですが、フェスティヴァルの初日に当たる昨日の水曜日、オークスに相当するファンタジー・ステークス Fantasy S (GⅢ、1歳牝、8.5ハロン)が行われました。去年はGⅡでしたが、今年はGⅢに格下げされての開催。レース直前の大雨で馬場は slippy に変じていました。

取り消しは無く予定通り7頭が出走、前走ここオークローンのハネービー・ステークス(GⅢ)を逃げ切ったローズ・トゥー・ゴールド Rose to Gold が3対5の1番人気に支持されています。
泥んこ馬場も手伝って、スタートから先手を取った本命ローズ・トゥー・ゴールドが逃げ切っての楽勝。2着も2番手を進んだマヌカ・ハネー Manuka Honey がそのまま流れ込みましたが、直線ではやや寄れる場面もあってバテたのは明らか、本命馬からは4馬身半離されていました。3着は更に1馬身でマラソン・レディー Marathon Lady の順。
G戦3勝目を記録したローズ・トゥー・ゴールドは、再三紹介しているようにサルヴァトーレ・サントロ師の管理馬。鞍上は前走ハネービーからコンビを組んでいるカルヴィン・ボレル。イヤリングの時に現オーナーが競り落としたのはたった1400ドルでしたが、今回の勝利で獲得賞金は71万7千ドル超え。いわゆるバーゲンの代名詞になる様な出世です。
デビュー戦も一般ステークスからという変わり種で、これまで7戦は全てステークス。3戦目のアルシバイアディーズ・ステークス(GⅠ)12着が唯一の着外で、あとは5勝して2着1回とほぼパーフェクトで掲示板に載ってきました。ファンタジーでの100ポイントを加え、ケンタッキー・オークスへのポイントも164にまで増加、ビホールダー Beholder 、アンリミテッド・バジェット Unlimited Budget に続く第3位にまで上昇しています。
陣営は未だオークス参戦を明言していませんが、再びコンビを組むであろうボレル騎手がチャーチル・ダウンズ競馬場のスペシャリストであるだけに、ローズ・トゥー・ゴールドが頂点に立つ可能性も見えてきました。勝負は1か月後、5月の第1金曜日です。

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