シャンティー最初のG戦

月曜日もフランスではG戦が行われました。フランスのダービーとオークスが行われるシャンティー競馬場ではシーズン最初のG戦となるアレ・フランス賞 Prix Allez France (GⅢ、4歳上牝、2000メートル)です。
2004年創設ですから未だ歴史の浅いG戦、今年が11回目ですね。シャンティーもパリ地区ですから、前日のロンシャン同様に馬場は very soft と力が要る馬場。13頭が出走してきました。

G戦に勝ったことがあるのは僅か2頭で、クロエ賞(GⅢ)に勝ったスパークリング・ビーム Sparkling Beam と、ドイツのGⅢ勝馬アドリア―ナ Adriana 。この2頭は7ポンドのペナルティーを背負わされます。
他はリステッド戦クラスのメンバーで、23対5の1番人気に支持されたファーブル厩舎のアラムナ Alumna は、去年サンタラリ賞(GⅠ)で4着した馬。G戦の勝鞍はありませんが、GⅠ入着の実績と負担重量から優位と見られたのでしょう。

しかし結果は大荒れでした。逃げたのはノーシカ・タイム Nausica Time という馬で、馬場もあってペースはスロー。展開もゴチャつく中、先行した2番人気(5対1)アントレー Entree が抜け出した所に、8番手を進んでいたブービー人気(27対1)のダクシャ Daksha が前を塞がれるも僅かな間隙を割って追い込み、アントレーを短首差捉えての逆転劇です。1馬身半差で後方から追い込んだシルジャンズ・サガ Siljan’s Saga が3着に入り、アラムナは後方待機も前が開かず10着大敗。
勝ったダクシャはドイツのワルデマール・ヒックスト厩舎、恐らく今回が初騎乗となるティエリー・テュイレが手綱を取っていました。ドイツで何れも2000メートルのリステッド戦に2勝しており、前走もドイツのリステッドで3着していた4歳馬。フランスにはドーヴィルのミネルヴァ賞に遠征したことがあり、その時は8着でした。
アレ・フランス賞は2005年と2008年にドイツ馬が勝っており、今回が3勝目。ただ今年の場合はドイツ調教馬ながら、生産されたのはフランス(但し生産者はドイツのグループ)という点が前2回と違うところでしょうか。父はダービー馬オーソライズド Authorized 。

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