引き継がれたウイルシャー・ハンデ

日曜日、閉鎖されたハリウッド春開催を引き継いだサンタ・アニタ競馬場の新春開催、G戦第2弾はレース名ごと伝承されたウイルシャー・ハンデキャップ Wilshire H (芝GⅢ、3歳上牝、8ハロン)です。1953年に一度だけ施行され、その後10年の空白を経て1963年から去年まで継続してハリウッドで行われてきたハンデ戦。
出走条件や距離・コースはハリウッド時代と同じですが、ハンデとは名ばかり、全馬119ポンドの負担条件での競馬でした。firm の馬場に1頭が取り消して6頭立て。デビュー戦こそ6着だったものの、その後4連勝中の上がり馬シアター・スター Theatre Star が2対1、僅かの差で1番人気。同じオッズで2月にガルフストリーム・パーク競馬場でスワニー・リヴァー・ステークス(芝GⅡ)を制したパランダ Parranda が2番人気で続きます。
人気のシアター・スターが先手を取って逃げ、スワニー・リヴァーでは逃げ切り勝ちを演じたパランダは、今回は本命馬を後方2番手で待機する競馬。パランダが第3コーナー辺りから仕掛け、内のシアター・スターに馬3頭分の外から被せるように3番手で直線。そのまま末脚を活かして2着に追い込む3番人気(5対2)ムーンズ・マイ・ネーム Moone’s My Name に1馬身半差を付ける快勝でした。4分の3馬身差で4番人気(9対2)のプレミエ・ステップス Premier Steps が3着。シアター・スターは最後で2頭に交わされての4着、5連勝とステークス初勝利は成りませんでした。
G戦2勝目を挙げたパランダは前走ハネー・フォックス・ステークス(芝GⅡ)では6着に敗れていましたが、その時まではロドルフォ・ガルシア厩舎に所属していた馬。今回からジェリー・ホーレンドルファー師の管理下に転じていました。鞍上はラファエル・ベハラノ。ホーレンドルファー/ベハラノのコンビはこのレース、去年のハロー・ドリー Halo Dolly に続く連覇となりました。レースも、勝馬も前回から引き継いでの勝利ということになりますね。

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