ノリントン翁の80歳を祝して

プロムス12、26日の土曜日に行われたのは、

7月26日 ≪Prom 12≫
バッハ/ヨハネ受難曲
 チューリッヒ室内管弦楽団
 指揮/サー・ロジャー・ノリントン Sir Roger Norrington
 エヴァンゲリスト/ジェームス・ギルクリスト James Gilchrist
 キリスト/ニール・デイヴィース Neal Davies
 ソプラノ/ルーシー・クロウ Lucy Crowe
 カウンターテナー/クリント・ヴァン・デア・リンデ Clint van der Linde
 テノール/ジョシュア・エリコット Joshua Ellicott
 バリトン/ハノン・ミューラー=ブラッハマン Hanno Muller-Brachmann
 合唱/チューリッヒ・ジンガー・アカデミー

そう、今年3月16日に80歳を迎えた巨匠ノリントンが指揮するバッハの受難曲でした。今年のプロムスでは二大受難曲が取り上げられますが、もう一つのマタイ受難曲はラトル指揮のベルリン・フィルが予定しています。

私はバッハもノリントンも余り馴染が無いので簡単に記録しておくと、今回のソリストはテノールとバリトンが直前に変更されています。当初テノールはベンジャミン・ヒューレット Benjamin Hulett が、バリトンはルドルフ・ローゼン Rudolf Rosen が歌うことになっていました。
ノリントンの指揮もなることながら、最も期待されていたのが、現代最高のエヴァンゲリストと評価されるギルクリスト。プロムス初登場です。

ノリントン翁の古典派やロマン派の作品では違和感を感じてしまう小生ですが、バッハは全く問題ありません。節度と驚きに満ちた表現、繰り返しも含めて一切のカットを行わないヨハネ受難曲の完全演奏です。
特に最後、第68曲のコラールにおける壮大なクレッシェンドには圧倒されました。

なお、第1部と第2部の間に休憩が入り、第2部と第3部(ここは通常休みを入れません)は続けて演奏されます。

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