52年目の戦争レクイエム

21日のプロムスは、今年のテーマの柱である戦争。戦争と言えば英国ではこの曲が欠かせません。

8月21日 ≪Prom 47≫
ブリテン/戦争レクイエム
 バーミンガム市交響楽団
 指揮/アンドリス・ネルソンス Andris Nelsons
 ソプラノ/スーザン・グリットン Susan Gritton
 テノール/トビ―・スペンス Toby Spence
 バリトン/ハンノ・ミューラー=ブラッハマン Hanno Muller-Brachmann
 合唱/BBCプロムス・ユース・コール

もちろんブリテンの大作は第二次世界大戦の犠牲者を悼んだものですが、今年も演奏されました。担当するのはもちろんバーミング市交響楽団と、現在の音楽監督であるネルソンスの指揮。

ところでこの作品を初演したのがこのオーケストラだったことはご存知でしょうか。今から52年前のこと。今回は初演したオーケストラによる再演です。
250人の合唱が舞台に載る壮大なスペクタクル。私は作曲者自身がロンドン響を振ってデッカに入れた名録音で楽しんできましたが(スコアと同じデザインの箱物LP)、世評の様に名作なのかいつも疑問に感じていました。
ナマで一度聴いたことがありますが、最後の客席の長い沈黙に違和感を覚えてしまうのですね。誰が拍手を始めるか、今回も異様な長さに戸惑いました。ですから去年のブリテン100年祭に日本でもいくつか演奏会がありましたが、余程でなければ出掛けないことにしていました。

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