ため息

今日、6月2日はエルガーの誕生日です。丁度150年目、アニヴァーサリー当日ですね。だからと言って日本では特別な催しはないようです。本国イギリスではお祭りなのかなぁぁ。

そういうことで今年はエルガーをやるオーケストラもいくつかありますね。尾高さん、大友さん。他にもあったかな。

私は誕生日を意識したわけではありませんが、昨日スコアを2曲手に入れました。どちらも弦楽合奏の小品で、エレジー作品58と「ため息」作品70。バルビローリの素晴らしい演奏によるCDを聴いたところです。

我が国にエルガーを紹介してくれたのは、第一にジェームス・ロッホランでしょう。第1交響曲の日本初演は、彼が日本フィルを指揮して行いました。コクニー序曲や序奏とアレグロもそうでしょう。

ロッホランさんはマエストロサロンでこんな話をしていました。
“日本では「愛の挨拶」をアンコールによくやりますが、イギリスではやりません。でも、これは良いアイディアですね”と。
この話の後、マエストロは日本フィルのコンサートで「愛の挨拶」をアンコールしてくれました。そのときの笑顔がいかにもお茶目で、面白かったですねぇ。この話を聞いていなかった人には判らない意味深な微笑。

この「愛の挨拶」の姉妹編とも言えるのが「ため息」ですね。イタリア語の Sospiri と、ドイツ語の Seufzer が併記されています。
最初につけた題名は Salut d’amour(愛の挨拶)に対応して Soupir d’amour(愛のため息)だったんですよ。そのあと Absence(英語の「放心」)に変り、最終的にイタリア語の現タイトルに落ち着いたわけ。スコアの解説からの孫引きです。

エルガーはこの作品に思い入れが強過ぎたんでしょうか、自分で指揮することはなかったそうですね。

「ため息」、いい曲ですね。ハープが何とも言えずイイ。これからは、これをアンコールで演奏して欲しいと思います。
今日はエルガーの誕生を祝して、ため息をもう一度・・・。

そうだ、一つ大事な事を忘れていたゾ。今日はイギリスのダービー・デイ。エルガーは英国の競馬年鑑にも訃報が載った位の競馬好き。ダービーこそ、この大作曲家の誕生日を祝うには最も相応しいイヴェントなのであ~る。

さぁ、ダービーだッッッッ!

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