セシル復活のオークス

ヘンリー・セシル、8度目のオークス制覇! というのがスポーティング・ライフの見出しですね。
前の日記で触れたセシル厩舎が送り出した馬がオークスに勝ちました、と言っても本命に推されていたパッセージ・オブ・タイムではなく、厩舎としては秘密兵器(second string)だったライト・シフト Light Shift というところが面白いですねぇ。
本命馬は8着に沈んだようです。しかしセシルさんにとっては勝ちは勝ち。主役は違えども取り戻した栄光に変わりはありません。

ライト・シフトの父はキングマンボ、母はランジェリーです。ランジェリーとは悩ましげなネーミングですが、この馬はフランス産で未勝利馬。しかし母としての期待は大いに高かったはずです。
ランジェリーの母、ノーザン・トリックはフランスのオークスであるディアーヌ賞を勝っていますし、凱旋門賞でも入着したほどの女傑。世代を経てエプサム・オークス馬を出す資質は充分にあったのです。真に伝統ある家系。
セシル師にとってオークスは2000年のラヴ・ディヴァイン Love Divine 以来、さすがに万感胸に迫ったようです。“これでまた競馬の世界に自信を持って臨める”と。

セシルと言えば往年の名調教師であるノエル・マーレスの娘と結婚し、マーレス引退以後は名門ウォーレン・プレイスを継承した男でしょ。急激な衰退が信じられませんでしたね。
セシル厩舎はオーナー・ブリーダー(自家生産馬主)たちの馬を専らに受け入れてきました。そうした大オーナーたちが次々とこの世を去り、厩舎の運営に翳が射してきたんでしょう。

一旦傾いた運を立て直すのは容易なことではありません。競馬は勝負の世界。そんなに甘くない、ということか。
セシルさんは私より3っつ年上です、確か。リファレンス・ポイントでダービーを制した時は、“あとは引退してゆっくり庭造りでもやるヨ”なぁんて言ってましたが、いろいろしがらみがあるんでしょうね。人事とは思えません。
ということで、今日はセシルさんに祝杯を! ブラヴァ、Light Shift!

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