フランキーの夢

朝起きて一番にスポーティング・ライフの電子新聞を開けました。ダービーはどうなったのかっ!
おぉ、遂にフランキーこと、ランフランコ・デットーリがダービー・ジョッキーになりましたね。夢が叶ったのです。
馬はオーソライズド Authorized 、圧倒的一番人気に推されていただけに、フランキーも嬉しかったでしょうね。しかも2着に5馬身というのは圧勝です。オーソライズドにはデットーリに最初のダービーをプレゼントした、という以上の名誉がこれからも重ねられていくと思います。
デットーリは名前の通りイタリア人です。親父さんも騎手で、ジャンフランコ・デットーリといい、1976年のダービーで本命に推されたウォロウで5着に負けましたね。デットーリ家にとっても長年の夢だったでしょうに。

フランキーがイギリスの競馬で初めて勝ったのは1987年ですね。メキメキ頭角を顕して、クラシックレースもダービー以外は複数回勝っていますし、チャンピオン・ジョッキーにも何度も輝いています。
クラシック初勝利は1994年のオークス、バランシーンで勝ちましたが、よほど嬉しかったのか、下馬するときに飛び上がって降り、ファンをビックリさせました。これが彼のトレードマーク、flying dismount の起源ですわ。

1999年には断然といわれたダービーでデュバイ・ミレニアム Dubai Millenium に騎乗して惨敗、イギリス競馬界の7不思議の一つが“デットーリは何故ダービーに勝てないか”だったんですからねぇ。
ダービーに長年勝てなかった、といえば名手ゴードン・リチャーズを思い浮かべます。テューダー・ミンストレルの敗戦とか・・・。
それでも遂に1952年、ピンザで勝ちましたね。リチャーズが引退したのはそれから間も無くでした。
翌々年のダービーを新人だったレスター・ピゴットがネヴァーセイダイで制したのが象徴的でしたっけ。

おっと、フランキー。引退はまだまだ早いですぜ。ダービー・ジョッキーになった以上は「心安らかに」引退出来るでしょうが、もう二つや三つダービーに勝ってくださいな。
兎も角おめでとう、フランキー。

 

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