ロットに再会

なんだか職場が騒がしいですね。決算取締役会とか株主総会とかが近づいてくると、イライラしてくる人がいるらしい。

ということで面白くありませんから、労働保険料の支払と申告があることを幸いに外出。グルッと本郷に方向転換しましたわ。

行って良かったねぇ。面白い譜面を発見!! ハンス・ロットの「ジュリアス・シーザー」への前奏曲です。大型スコアですが、現物があるときに買わないと悔いを残すことになりますから。4360円は少し高いですが、勇を奮うところ。それほど大袈裟でもないか。

数年前、ロットには燃えましたね。交響曲の発見と日本初演。そのとき話題になったディスクの一つにヴァイグレ盤がありました。そのCDの余白に収められていたのが「ジュリアス・シーザー」への前奏曲。(ジュリアス・シーザーへの前兆という表記もあって笑ったっけ)

交響曲は沼尻氏と日本フィルの熱演で最高潮に達しました。そのあとアルミンクと新日本フィルが演奏しましたが、サラサラと流れの良い演奏で、感動は今一つでした。
ロットの演奏には、なにものをも焼き尽くしてしまうような情熱が必要なのです。

ということで、久しぶりにロットに再会しました。

序なので、前月のアカデミア・ニュースに掲載されていたセレニッシマ・ミュージックの新刊を2曲発注(ドビュッシー=カプレの子供の領分とステンハンマルのセレナード)しました。

“これ、どういう出版社ですか”
“ワーナーを経由していますから、廉価譜なんです。ドビュッシーは入荷したら直ぐ売り切れちゃったんですよ”
“毎日漁りに来る人がいるみたいですね”
“ええ、○○さんもそうでしょ(笑)、つい先日もシベリウスの作品7が入荷したとたんに売り切れました”
“作品7って何です”
“エーと、・・・・クレルヴォです”
“あ、クレルヴォなら初版の手書きの奴持ってますよ。シベリウスと言えば、イン・メモリアル、葬送行進曲出てませんか”
“シベリウスは今年で版権切れますけど、演奏できるように出版されるのは来年以降ですね。あ、新しいシベリウスのカタログ出ましたからお持ちください”

ということで、イン・メモリアルの出版待ちましょう。話の成り行きでトゥービンも再度探してもらうことにしました。

“紙ベースって、難しいんですよね。沢山は刷れないし、刷っても売り切れたら当分は手に入りませんから”

やれやれ。

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