ロット新盤は如何に・・・

ということで、早速ロットの新譜を聴きました。交響曲第1番、キャサリン・リュックヴァルト指揮マインツ国立劇場フィルハーモニー管弦楽団っていうんでしょうかね。

いや、これ良いですねぇ。女性指揮者ということで、失礼ながらあまり期待していなかったんですが、それは偏見。

第1楽章は普通の演奏、という感じでスタートし、第2楽章へ。チョッと居住まいを正したのは後半から、例のティンパニを二人で叩く辺りからですね。

そして第3楽章。この燃え方は只事じゃないです。オーケストラも超一流とは行かないでしょうが、本気、というか全力を出し切っているのはよく分かります。ヴァイグレ盤ではカットしている繰り返しも忠実に実行。

第4楽章は更に素晴らしい出来。ここまでやられたら“これはロットの決定盤”と叫びたくもなります。

これはライヴなんですね。ブックレットの上端にも Living Concert Series と書いてあります。
演奏の途中ではほとんど判りませんが、演奏が終わって暫くして、拍手が起きます。もちろんブラヴォの歓声もアチコチから聞こえてきますよ。

ライヴ故の熱気と、尻上がりに指揮者もオーケストラも作品に没入して行く過程が伝わって来るんですねぇ。

録音はやや遠目、個人的にはもう少しオンが好みですが、大ホールでの演奏の雰囲気は充分に伝わってきます。2階の奥で聴いている感じでしょうか。

ということで、期待以上の素晴らしいCDだと思います。久し振りにCD聴いて興奮しましたよ。
難点は価格が高目ということ。ヴァイグレの千円未満に比べれば不利ですね。でも、演奏の素晴らしさを考慮すれば、こちらかな。あくまでも私の意見よ。

リュックヴァルトってどんな指揮をするんでしょうか。一度見てみたいなぁ。
次は弦楽のための交響曲か。

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