読売日響ファミリー名曲コンサート

テレビのニュースでは、大型連休の後半がスタートしました、と言っています。これ、変じゃないですかね。
5月1日と2日が出勤の人は、連休の谷間になっていました。私もそう。そうであれば「大型」というほどの連休じゃありません。前半も後半もない。言葉は正しく使いましょうね、アナウンサーさん。
ということで大型連休の後半であります。何のこっちゃ。

初日の3日はミューザ川崎で読売日響を聴いてきました。これで1日目終了。あと3日しかないね、と言われるのと、まだ3日もあるね、とでは感じが随分違いますが、残り3日は出掛ける予定なし。ゆっくりと競馬の資料整理でもしましょうか。
今日の読響は名誉客演指揮者・尾高忠明氏登場。曲目はメンデルスゾーンの「フィンガルの洞窟」序曲、同じメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲。ソロはローザントの愛弟子、吉田恭子さん。後半はドヴォルザークの第9交響曲「新世界より」であります。

プログラムを貰って判りましたが、これは読売日響のレッキとした主催公演で、「読売日響ファミリー名曲コンサート」と銘打たれていました。明日も同じプログラムが群馬音楽センターで演奏されます。
連休の午後、天気は初夏を思わせるほどに清々しく、全てをリラックスした空気が包んでいます。
作品も演奏も難しい感想を書くこともありません。素晴らしいホールで、日本のトップクラスのオーケストラと指揮者が心を込めて演奏する。これぞクラシック音楽を聴く喜び、というものでしょう。

ヴァイオリンのソロ、吉田さん。桜は終わりましたが、ツツジもフジも満開です。この季節は全てが美しい。目に入るもの、耳に響くもの、皆々瑞々しい5月始め、文句は言わない言わない。

新世界は推進力があり、細かい所にも気配りがあって良かったですね。このホールで聴くとドヴォルザークの名作が今生まれたように響きます。
拍手を制したマエストロ、“このホールは噂には聞いていましたが、ホンットに良い響きですね。私は初めてなんです。皆さん毎日でも聴きに来てください”。
ホール関係者の皆さん、毎日聴きたくなるようなコンサートやって下さい。

アンコールは誰もが予想したように、同じドヴォルザークのスラヴ舞曲集から作品72の2。実はこれが一番素晴らしかった。涙が出るほどに・・・。
残念だったのは、キタラで広上/札響の幻想を聴いてきたばかりだったこと。あのぶっ飛び幻想のあとでは何者も太刀打ち出来ゃしませんって。
別に音楽は美人コンテストじゃありませんが、この1週間で聴いたオーケストラ、スクロヴァ/読響/芸劇、広上/札響/キタラ、尾高/読響/ミューザ、ではダントツで広上組の圧勝です。
広上って一体何者なんだろう。

さぁ、連休が明けたら忙しいコンサート・ライフが始まります。札幌のことは棚に上げて、気持ちを切り替えなくちゃ。

 

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