人生の実り

スークのアスラエル交響曲に感激して、アカデミアに追加注文してしまいました。交響詩「プラハ」と交響詩「人生の実り」。

4月発注だから7月入荷だろうと思っていたら、「人生の実り」は在庫あり、発送しましたという。で、今朝来てしまいました。

スークの「アスラエル」と並ぶ傑作。自然の厳しさ、そこに溢れる生命力の美しさを讃えたアントニーン・ソヴァの詩、「実り」に基づく作品で、訳題「人生の実り」はドイツ語題に由来する。大編成の管弦楽を用いつつも精緻な書法が貫かれ、部分的には多調も見られる。
オーケストラの上(6本のトランペット)、遠くから(女声合唱)といった指示は、ドヴォルジャーク・ホールを念頭に置いたものでしょうが、同時にマーラーの影響も見られる。

というのがアカデミアの書評。
スコアの序文に早速目を通すと、「英雄の生涯」のスーク版という趣もあるようです。

ターリッヒ盤があるのでザッと通して聴いてみましたが、これも素晴らしい音楽です。スークには「エピローグ」という最晩年の大作があるようで、アスラエル、夏物語(これもスコアは出ている)、人生の実りとで四部作を成すようなことも書いてありますね。エピローグは楽譜もCDも未だのようですが、いずれは出てくるでしょう。

チェコといえばスメタナ、ドヴォルザーク、ヤナーチェクくらいしか聴かれないけれど、スークを落としちゃいけません。この週末は大発見でしたね。
そうそう、アスラエルのターリッヒ盤がそろそろ発売、なんて書きましたけれど、もう出てました。棚を捜していたら既に買ってあるじゃありませんか。お粗末。

ということで、これからターリッヒのアスラエルも聴いてみましょう。
スークの次? それはフィビヒでしょう。この人のメロディックな音楽も魅力的なんですよねぇ。ヘフリッヒはフィビヒも続々とスコアを出してきたし、チェコの音楽は俄然、多彩になってきました。

ナマで聴きたい、なんてまた騒ぎ出すでしょうな。

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